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開けた空間 閉ざされた空間
回遊式庭園では自分が庭に出るので、庭を自分の周りの空間として感じます。あるところでは広く、別のところでは狭く感じるでしょうし、あるところでは囲まれていると感じ別の場所では解放されていると感じるでしょう。
空間の広さと形は当然印象に影響します。大まかに言えば狭すぎる空間は不快であり、広すぎず狭すぎ囲われた空間は安心感があり、広い空間は開放的で爽快でしょう。
これら空間の様子は、来園者が移動するに従って変化します。例えば来園者はアプローチでは細長い空間を進み、待合ではほどほどの大きさで囲まれた空間で待機し、その後曲がった細道の狭い空間を抜けて池のほとりの開けた場所に出るかもしれません。このような空間体験は回遊式庭園の面白みの1つです。
方向性のある空間
両側を囲まれて進行方向が開いている地形は、奥に人を誘う効果がある
広すぎない空間
広すぎない空間には安心感がある。桂離宮待合付近。
開けた空間
待合から一旦閉ざされた空間を通り、池周辺の開けた場所に到達する
狭い橋の空間
視界は開けているが、足を置ける範囲は狭い。桂離宮。
岡山後楽園唯心山
開けた空間
開けた空間には開放感や爽快感がある
圧迫感のある空間
旧益習館庭園
片側に圧迫感のある空間
栗林公園
絞った空間
狭く絞った空間はエリアの区切りとなり、そこを抜けた後の風景を印象的にする。
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