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小石川後楽園
山塊になった西部や、路が築山の裏を通る南部に注目
江戸時代の大名庭園の中でも初期のもので、実在の名所をモチーフした風景がいくつもあるなどの特徴があります。
【全般的特徴】
・築山を大規模に使用している。
・池を一周する路が築山の裏(池から遠い側)を通る
・ストーリー性のあるシーケンスがある(後述)
【小石川後楽園のゾーニング】
地形的には「海(中央の大きな池)」「山(西部の築山)」「川」「田園(北東部)」などにゾーニングされている。
【小石川後楽園のシーケンス】
・小石川後楽園には旅行に見立てたシーケンスがある。具体的には水戸から木曽街道を通って京都に行くという流れになっている。水戸に見立てれらているのは園東部の書院(現存しない)・唐門。木曽街道に見立てられるのは南部にある林の中の路、京都に見立てられるのは西部にある大堰川、通天橋などの一群の縮景。
【小石川後楽園の軸】
小石川後楽園の軸ははっきりしない。
一応平面図で見ると廬山が大泉水の長軸上にあるように見える。廬山から大泉水を見ると奥行きが長く見えそうに思える。だが現地で見ると、木で一部隠れるなどのために大泉水があまり印象的に見えない。
撮影地点A
西部の山から池と沢渡を見下ろす。この周辺は山塊になっていて、山塊の中に複数の名所がある。
撮影地点B
北部の平地(藤棚、梅林)とその周辺に山。
撮影地点C
南部にある山林風の場所と石段。池を一周するには必ずここを通るので一旦池は見えなくなる。
撮影地点D
小石川後楽園の地形。池、平地、築山(廬山)が写っている。
小石川後楽園の私的まとめ
・起伏に富む。急傾斜のため階段も多い。単独の山というより山塊がある。
・池(大泉水)を一周する間にも起伏や見え隠れがある。
・グラウンドカバーに熊笹を多用しているのは珍しい
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