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中津万象園
香川県丸亀市の沿岸部にある約4万㎡の大名庭園。京極氏が作ったこの庭園には8つの島があり、ほとんどの島に橋が架かっています。島が混んでいて広がりを損なっているようにも見えますが、水面以上に島が重要だったのでしょう。この島々は京極氏の故郷である近江を表すものだからです(注: 江戸時代には島に渡る橋が無かった可能性もあります)。
母屋の前には船着きがあり舟遊びができたようです。現在は橋のため舟を動かせる範囲は狭いように見えますが、橋の中には昭和期に追加されたものがあるので、江戸時代には舟遊びに支障なかったのでしょう。
入口は南東部に、母屋は池の南西岸にあります。中島のあずまやとお堂は南を向いています。建物の配置と向きからすると池の南から中島までが庭の中心で、中島より北の水面と池の北岸は「ウラ」という感じがします。現在池の北には美術館の建物や防潮堤がありますが、元々池の北にはあまりものが無かったようです。
万象園東部
大きな反り橋の上からの撮影。この辺りは広がりを感じる。中央に見えるのは雁の島(広く平たい)。
万象園の橋
一番西の島(夕映)を池の西岸から撮影。万象園には橋が多くデザインも多様。
直線的な護岸
石組の護岸と杭の護岸があるが、杭の部分は直線的で護岸の高さも低い。
島色々1
万象園の島は池の外周以上に多彩。写真の雁の島は平たく、仕立松が多い。
島色々2
晴嵐の島は高く盛り上がり、頂上にあずまやがある。島同士が近いため島の全体形は見づらい。
島々3
あずまやがあるのが月の島、その左が夕映えの島。島同士が近い。
万象園の私的まとめ
・島がたくさんある。岸からの距離が近いため島の輪郭はよく見えない
・池は細長く、出入りがそれほどない。
・路が池から離れていて、池との間に木があるので池がよく見える場所は限られる。
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