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​視点との位置関係

視点と見る対象の位置関係ということを、縮景園を例に考えてみます。主に考えるのは母屋(清風館)、展望台になっている築山(迎暉峰)、池、大きな橋についてです。

縮景園平面配置図

A.正門

正門は南にある。

B. 清風館

清風館は南門の正面にある。→正面性で格式を表そうとしたものか

清風館は南門に正面をむけている。→正面性で格式を表そうとしたものか

清風館は池の南にある。

清風館は池の短軸上にある→対岸が近い

清風館は跨虹橋のたもとにある→橋をたもとから見ると、渡ることが意識される。

C. 迎暉峰(ゲイキホウ) 

迎暉峰は園の東にある→名前(光を迎える峰)の由来。迎暉峰から朝日が昇るのを清風館や橋から見たのかもしれない。

迎暉峰は池の東にある

迎暉峰は池の長軸上にある→迎暉峰から池を見た時に奥行きがあるようにしたかったのか?

迎暉峰は池からやや離れたところにある。

D.跨虹橋(ココウキョウ)

跨虹橋は池の中央にある→池を2分するようにあるのは珍しい。ショートカットのため?目立たせるため?

跨虹橋は清風館のすぐ前にある→渡るのに便利だから?ディティールまでよく見えるから?

跨虹橋は迎暉峰に側面を向けている→橋は側面から見ると全体形がよくわかる

E. 高地状築山

築山は池の北にある→清風館からは池の向こうに築山が見える

​                               清風館からは築山を順光で見る

​北の築山は池に近接している

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