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島
【なぜ島を造るのか】
日本の庭では島をこんな感じで使ってきたようです。
・島を憧れの異世界に見立てて思いをはせる
・島を現実の場所に見立てて、「旅行」「帰郷」する
・めでたいシンボルとして鶴島亀島を造る
・島の姿を楽しむ
・池の周りを歩くにしたがって島の見え方や重なり方が変わるのを楽しむ
・地形を複雑にすることで回遊を楽しくする。
最後の2つは回遊式庭園に特徴的なものです
【島の形態観察】
島はいくつあるのか
どう並んでいるのか
島の水際はどうなっているか 草留、州浜、石組など
傾斜は急かゆるいか、高く盛り上がっているかそうでないか
etc.
南禅寺南禅院の島
鎌倉末期の庭園。水際は護岸石組
鹿苑寺庭園の島
鹿苑寺庭園には島が多い。島が一直線に並んでいるところもある。島の水際は基本的に護岸石組
桂離宮の島々
小島、岩島、半島が見える。実は右奥の建物が立っているところも島。
縮景園の島(→)
縮景園には多くの島があり、大部分は亀島になっている。
小石川後楽園の島
蓬莱島(不老不死の仙人が住むと言われる島)。石組のほかに州浜も見える。島には小さいお堂がある。橋は架かっていないが船着場らしきものがあり、州浜部分に飛石、灯篭も見える。
万象園の島々
手前も奥も島。島同士が近すぎて全体形が見えない。見るより渡る島なのだろうか。島には橋が架かり、近江八景にちなんだ名前が付けらられている。
後楽園の砂利島
白い砂利に松が映える島。技術的にも面白いものだそうだ。後楽園の沢の池には3つの中島があり、すべて様子が異なる。
玄宮園の蓬莱島
蓬莱島のはずなのだが橋が架かっている。
衆楽園の島
平らな島で、島の向こうが見えている。
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