万博記念公園日本庭園
万博記念公園日本庭園は 1970年の大阪万国博覧会に万国博覧会に政府出展施設として造られた庭園。博覧会終了後も残されて、現在は万博記念公園の一施設となっています。その特徴を地形、配置、路といった観点から見てみましょう。
【万博会場に組み込まれた庭園】
万博の際にはメインゲート→太陽の塔という軸線がありましたが、その軸の延長上に日本庭園の入り口と庭園の中央休憩所があります。庭園が万博の一施設として設計に組み込まれていることが見て取れます
【水の流れを時の流れに見立てた配置】
園内には西から東に流れる小川がありますが、おおむねその流れに沿って、上流は古い様式の庭園、下流は新しい様式の庭園となっています。例えば上代地区(最も西の部分)には州浜のある池が造られ、中世地区(上代地区の東)には枯山水などがあり、近世地区(中世地区の東)にある心字池付近は池・大きな築山といった大名庭園によくある特徴を持っています。
これによって水の流れに時の流れを象徴させ、さまざまな様式を一つのテーマのもとにまとめているのです。
【広い・平ら・緩やかな園路】
不特定多数が利用する庭園なので路は広く、凹凸のない舗装で、起伏が少ないです(一部に、気が向いた人だけ通ればよい脇道という感じで、飛石や階段があります)。
庭園は万博会場の設計に組み込まれており、その入り口は「メインエントランス→太陽の塔→大屋根(現存せず)」の軸上にある。
川上側(西側)に古い様式の庭、川下側(東側に)新しい様式の庭がある。
中央休憩所の対岸から休憩所を見ると太陽の塔を真後ろから見ることになる。この軸上に記念公園(自然文化園)入口と庭園入口もある。
園路は概して広く平らで、アスファルト舗装されていて、車道のようなものである。
休憩所の対岸には芝におおわれた大きな築山がある。