好古園
好古園とは、姫路城の隣にある、武家屋敷跡地に造られた9つの庭の集合体です(1992年開園)。9つの庭はかつての武家屋敷の区画通りに分割され、塀で明確に区切られていることが特徴。ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング誌が選ぶ日本庭園ランキングでは例年20位台から30位台にランクインしています。
①
②
③
④
⑤
6
7
8
平面図では路の細かい分岐まで描いているので複雑に見えますが、歩いた感じは路は単純。個々の小庭の中では分かれ道も短いのと、分岐をどちらに進んでも風景が大差ないからでしょう。
7
①お屋敷の庭
好古園で最も大きい庭。池には2つの滝があり、2つの建物(1つはレストラン)があります。南の滝から流れる小川をまたいで、渡り廊下が2つの建物を繋いでいます。
池の西に東向きに建つ建物を潮音斎と呼び、パンフレットによると「中秋の名月を愛でるのに最良の方向に向けて」建っています。潮音斎から見ると池は横長で奥行きがあまりありません。これは対岸の滝などを近くで見せるためではないかと思います。
②苗の庭
平地に苗箱が並んでいるという庭です。
③ 茶の庭
門を入ってすぐのところに茶亭の玄関があります。茶亭に入らずに右に曲がると、建物の横を通って奥へ行く路があります(上写真)。この路は建物からやや離れていますが、よく見ると建物のすぐ前に飛石の路もあります。
④ 流れの平庭
⑤ 夏木の庭
⑥ 松の庭
3つともほぼ平たい庭で、3つの庭にまたがる小川(曲水)があります。平たい庭に水量豊富な曲水ということで岡山後楽園を連想しました。
⑦ 花の庭
⑧ 築山池泉の庭
小さい大名庭園といった感じの庭。名前のとおり築山と池がありますが、正直言って築山は目立ちません(低くてゆるい山の上に木が生えているので)。
⑨ 竹の庭
竹林の中にあずまやが一つ。
好古園の地形 私的まとめ
・9つの小庭が塀でハッキリ区切られているのが特徴
・だいたい平ら
・細かい分岐はあるが、主観的には一本道に近い。
関連サイト
好古園-姫路まちづくり振興機構(公式サイト)
アクセス
姫路駅北口から神姫バス乗車 「姫路城大手門前」下車 徒歩約5分
立地
姫路城に隣接する平地 (武家屋敷跡)