私的南楽園の評価:長所
1. 破格に広くてのんびりしている。
2. 外堀がある
3. 有機的で滑らかな曲線
4. 意外と石組が良いかもしれない
5. 案外手入れが良い。
6. 1箇所だが好みの延段があった。
1. 破格に広くてのんびりしている。
面積約15万平方メートル。1つの池が4万平方メートルくらいある。水辺や路の曲線が緩いことも、のんびり感を強調している。園外には木に覆われた山の風景が広がり、園内の風景と違和感なくつながる。
2. 外堀がある
外堀があることで「ここら先は別世界」という印になる(ただし門がぶちこわしだが)。
外堀の土手には桜があり、春は絶好の花見スペース。
3. 有機的で滑らかな曲線
私が南楽園へ行こうと思ったきっかけの一つ。平面図で見ると南楽園の池や島のカーブは非常にゆるく滑らかなのだが、それが迷いなくペンで書いた線のように気持ちよい。そして離れた場所にある曲線が平行していたり繋がっていたりするようにも見える。なんとなくだが池の形に流れを感じる。
4. 石組
中島や対岸が遠いためやや目立たないが、石組自体はあちこちにあり石が大量に使われている。
写真は明暗2色の石による石組。
水際ぎりぎりには白っぽい横石を使い、濃い色の立石を混ぜ、
島の上には濃い色の石を配置している。
*もしこの石組に興味を持った人がいたら、こちらに工事中の記録写真もあります。
http://davinci.bccks.jp/bcck/27111 (isigumi angya)
5. 案外手入れが良い
巨大庭園でしかも来場者が少ないということは知っていたので、手入れが悪いことを覚悟していたのだが、正直すまんかった。たくさんある刈込がちゃんと整えられている。たまたまかもしれんがGOOD。
6. 延段
1箇所だが気になる延段がある。「山の家」近くにある切石の延段で、石の色ムラ、光沢ムラに味があるような気がしなくもない。タテとヨコ、2方向の線だけでできているモンドリアン的な構成は私の好みに合う。
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