素朴な感想: 築山密集しすぎ(衆楽園)

前回に引き続いて、平面図を見てふと思ったこと(私は平面図を見て考えることがよくあります)。岡山県津山市にある旧津山藩別邸庭園(愛称：衆楽園)の古図ですが、庭の北部は築山の密度がすごい。

ということで絵図を載せます。左が北です。右(南)は切れています。

見てのとおりたくさんの築山があります。特に池の北(図左)では築山が密集し、わずかな隙間を縫うように路が通っています。

このように築山が密集したところは、栗林公園にも例があります。

これは南湖の北辺りの図です。陰影のついているところが築山、黄色っぽいところが路と平地です。

このような地形を造った狙いははっきりとはわかりませんが、時期としては2つとも江戸時代前期で、この時期築山の使用が盛んになったことがうかがえます。

ではまたいつか地形についての素朴な話をお話ししましょう。