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鹿苑寺庭園


【2段の構成】

鹿苑寺の庭は山裾の斜面にあって2段になっています。

鹿苑寺庭園平面配置
鹿苑寺庭園平面配置

下の段はほぼ平らで大きな池(鏡湖池) があります。東西と南北がそれぞれ 100m 程度、面積約6600㎡の池です。その北岸に山を背にして金箔貼りの舎利殿 (金閣) が建っています。

衣笠山を背景にした舎利殿 (金閣)
衣笠山を背景にした舎利殿 (金閣)

池には大きな島が1つと小さな島や岩島があり、西から大きな半島が突き出しています島や岩島がたくさんあるのは舟遊式庭園の名残だという意見があります(重森三玲著『日本庭園史大系』 鎌倉の庭(二)より)。

鏡湖池の岸 (左) と中島 (右)
鏡湖池の岸 (左) と中島 (右)

上の段にはもう1つの池 (安民沢) があります。ただし上の段にはモノが少なく、状態もあまりよくありません。すくなくとも現在では、庭園の中心は下の段です。

安民沢
安民沢

上下の段の間はこのような斜面になっています。ちなみに金閣寺垣のオリジナルがあります。

鏡湖池の上、安民沢の下の斜面
鏡湖池の上、安民沢の下の斜面


【鹿苑寺庭園の軸】

・島が3つまたは4つ直線上に並んでいる

​・長い半島の延長上に大きな島がある。

鹿苑寺庭園の軸
鹿苑寺庭園の軸

3つの島が一直線に並ぶ
3つの島が一直線に並ぶ

鹿苑寺庭園 おさらい

・下に鏡湖池、上に安民沢と、上下二段になっている。

​・鏡湖池は縦と横の比が1:1に近い池で、大きな半島があり、島、岩島が多い。

・路は鏡湖池に沿っていて路から池が見え続ける。


【関連サイト】

金閣寺-臨済宗相国寺派

鹿苑寺(金閣寺)庭園-国指定文化財等データベース



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