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龍安寺 鏡容池庭園
更新日:2023年8月2日
【鏡容池庭園とは】
石庭で有名な龍安寺にも実は回遊式庭園があります。山門をくぐるとすぐ左側に池がありますが、この池とその周辺が庭園です。その歴史は古く、龍安寺一帯が徳大寺家の別荘だった平安時代に、池に船を浮かべて遊んだという記録があります。中島には弁財天がまつられていて、豊臣秀吉も参拝しているとのこと。
江戸時代に出版されたガイドブック「都名所図会」でも紹介され、オシドリの名所として有名でした。「龍安寺庭園」として名勝にも指定されています(石庭の方は「龍安寺方丈庭園」)。
【平面配置】
池はかなり単純な輪郭で、池の中には3つの島(弁天島、伏虎島、無名の島)があります。一直線に並んでいるのがポイント。一番西の島には塔が、真ん中の島には弁財天の祠があります。
池の東、南、西には池に沿った道があります。北には建物などがあり、路は池から離れています。
【龍安寺鏡容池庭園 私的まとめ】
池の形が単純だがこれは古い庭園だからなのでしょう。池の輪郭が単純でも舟遊びには支障なかったはずです。一見庭園という印象はないが、ここがただの池と林ではないことは3つの中島や林の中の大石によってわかります。
【関連サイト】
龍安寺庭園 - 国指定文化財等データベース
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