2月23日
六義園の山
住み侘びし 都はなれて 山里に 身をのがるべき 木隠れの屋戸 柳沢信鴻 【前説】 六義園 (りくぎえん) は徳川綱吉の側近として有名な柳沢吉保 (やなぎさわよしやす) が築いた庭園で、藤代峠からの眺望が有名です。また園内名所が和歌にちなんでいることや、六義園という名前が和歌...
2023年11月11日
浜離宮恩賜庭園: 築山は江戸のトレンド
浜離宮恩賜庭園 (以下、浜離宮) の続きです。 私が浜離宮を訪問した目的の1つが、築山の使いかたを現地で確認すること。浜離宮の築山についてはブラタモリ #231 汐留編 (2023年4月1日放送) でも話題にのぼりました。簡単に言えば池をすぐに見せない仕掛けがあったというお...
2023年11月3日
浜離宮恩賜庭園:浜離宮から見た東京
浜離宮恩賜庭園 (以下、浜離宮) のアイコンとも言えるのが、庭園越しに汐留のビル群を望む風景です。庭園南部にある富士見山という人工の丘から北を見るとこの風景が見られます。 同じく富士見山から東を見ると勝どきのビル群が見えます。ビルの手前に見える橋は築地大橋です。前の写真とあ...
2023年8月19日
石組好きなら行くべき旧徳島城表御殿庭園
【前説】 二条城へ行ったことがあるなら、庭園 (二之丸庭園) の池の周りに、青味がかった大石がたくさんあったのをあったのを覚えているかもしれません。あの種類の石は青石といい、桃山時代から江戸時代にかけて非常に人気だった名石です。京都では二条城のほか醍醐寺三方院の庭園...
2021年7月13日
好古園
武家屋敷跡の文化事業 【概要】 兵庫県姫路市にある好古園(こうこえん)は、市制100周年を記念する文化事業として造られた9つの小さな庭の集合体。設計監修は中村一。1992年開園。 ここは武家屋敷の跡で、庭の区画は屋敷の区画に合わせている。各庭園入口には長屋門・屋敷門があり、...
2021年7月7日
栗林公園
「一歩にして風光相轉じ、園内到る據として各々一風景を成さざる所なく眞ら人をして徘徊去る能はざらしむ」(菊池寛) 【概要】 香川県高松市にある栗林公園(りつりんこうえん)は讃岐高松松平家が造った江戸時代の大名庭園。形式としては池泉回遊式庭園になります。池、築山、園路が複雑に...
2021年7月6日
新宿御苑
日本の代表的洋風庭園。広い! 現在も行事が行われる園遊の庭 新宿御苑(しんじゅくぎょえん)は年間二百万人を超える入場者数を誇る、日本の代表的な洋風庭園。53 haの敷地に整形式庭園、自然風景式庭園、そしてちょこっと日本庭園がある。大体平ら。ゆるい起伏はある。...
2021年7月5日
縮景園の池と島
縮景園(しゅっけいえん)は広島市中心部にある大名庭園です。サイズは面積4万平方メートル、モデルコースの長さが950mくらい。 【縮景園の歴史】 その歴史を簡単に解説すると、広島藩初代藩主浅野 長晟(あさの ながあきら)が造らせた別邸(1620年着工)が起源。政府広報オンラ...
2021年7月4日
小石川後楽園の起伏と笹
【前説:小石川後楽園について】 東京都文京区にある小石川後楽園(こいしかわこうらくえん)は江戸時代初期、水戸徳川家が江戸に保有した屋敷(中屋敷、のち上屋敷)の庭。江戸時代の大名庭園のうち初期の例として重要です。 小石川後楽園 文化遺産オンライン ...
2021年7月4日
兼六園は山歩きの感じがある
兼六園は金沢城の隣、舌状台地の先端近くにあり、台地の斜面と台地上の平らな土地にまたがる広い庭園。まずはこのような庭園となった経緯を見てみよう 【兼六園の歴史】 兼六園の歴史を簡単にまとめると、まず17世紀に台地の斜面下(現在の瓢池のあたり)に庭が造られ、19世紀前半にそれ...