2023年8月19日
石組好きなら行くべき旧徳島城表御殿庭園
【前説】 二条城へ行ったことがあるなら、庭園 (二之丸庭園) の池の周りに、青味がかった大石がたくさんあったのをあったのを覚えているかもしれません。あの種類の石は青石といい、桃山時代から江戸時代にかけて非常に人気だった名石です。京都では二条城のほか醍醐寺三方院の庭園...
2021年11月24日
大仙公園日本庭園
【大仙公園日本庭園について】 大阪府堺市、大仙古墳の南に大仙公園(だいせんこうえん)があり、その一角に中根金作設計の日本庭園がある。庭園は堺市制100周年を記念して昭和60年から4年がかりで造られた。 【配置の話】 庭園外にある大仙公園の塔を景色として取り入れている。庭園の...
2021年9月23日
栗林公園(北庭)
北庭は明治以降に公園として、つまり不特定多数が利用する前提で整備されたという点で南庭とは様子が異なっています。北庭の改修には須磨離宮の庭を設計した福羽逸人(ふくば はやと/いつせん)、新宿御苑の造営に携わった市川之雄(いちかわ ゆきお)などが関わりました。 【北庭の歴史】...
2021年7月12日
南楽園で伸びやかな気分になる
【南楽園について】 南楽園(なんらくえん)は風光明媚な宇和島の地にある観光庭園・都市公園。 設計は大田黒公園(東京都)、三景園 (広島) などを設計した伊藤邦衛です。公式サイトにある「「山、里、町、海」の景観を構成しています」という紹介文も三景園を連想させます(三景園は「...
2021年7月7日
栗林公園
「一歩にして風光相轉じ、園内到る據として各々一風景を成さざる所なく眞ら人をして徘徊去る能はざらしむ」(菊池寛) 【概要】 香川県高松市にある栗林公園(りつりんこうえん)は讃岐高松松平家が造った江戸時代の大名庭園。形式としては池泉回遊式庭園になります。池、築山、園路が複雑に...
2021年7月4日
兼六園は山歩きの感じがある
兼六園は金沢城の隣、舌状台地の先端近くにあり、台地の斜面と台地上の平らな土地にまたがる広い庭園。まずはこのような庭園となった経緯を見てみよう 【兼六園の歴史】 兼六園の歴史を簡単にまとめると、まず17世紀に台地の斜面下(現在の瓢池のあたり)に庭が造られ、19世紀前半にそれ...
2021年6月2日
岡山後楽園ののびやかさ
岡山後楽園は伸びやかで気持ちの上向く庭園です。 私のお世話になっている先生が四国の高松にいますが、ある時お会いしたら、家庭の事情等で心労があり、気晴らしが必要そうでした。なので「どこか行く予定はないんですか」と訊いてみると「ちょっと落ち着いたら岡山後楽園へ行こうと思う」との...