

栗林公園 旧日暮亭
【訪問記:日暮亭訪問からの続き】 日暮亭の門から山の側へ、かぎ型に1分ほど歩くと、細長い池のほとりにでる。 日暮亭は林の中にあったが、ここは開けて明るい場所だ。 池の対岸は山裾の崖で岩盤が露出し、石肌には縦にいくつもの割れ目が並んでいる。...
9月6日


栗林公園 日暮亭 訪問記
2025年8月、栗林公園内の茶屋「日暮亭」を利用した記録。 朝9時すぎ。すでに気温は30度以上あり、クマゼミがせわしなく鳴いている。 北湖沿いの路を北から南に向かって進むと、間もなく「日暮亭」の看板に到る。その奥に、山側(西)へ向かう路があり、路の脇は竹垣で仕切られている。...
8月30日


掬月亭 栗林公園と調和する建築
【はじめに】 栗林公園と言えばこれ、という写真があります。 飛来峰から見た栗林公園 山と池があり、池の手前には木の反り橋、向こう岸には和風の建物。 この建物は風景の一部であると同時にそれ自体が興味深く、建築的にも注目されています。 今回はこの掬月亭を解説しましょう。...
4月24日


中津万象園の煎茶室 観潮楼
【はじめに】 中津万象園(なかづばんしょうえん)の見所の一つが、池の南に建つ「観潮楼」(かんちょうろう)。この建物は「現存最古の煎茶室」とも呼ばれ、中津万象園を訪れる際はぜひ意識してほしい場所です。 ですがそもそも煎茶室とは何か疑問に思う人もいるでしょう。...
3月8日


瀬戸内海歴史民俗資料館 土地と建築と中庭のつながり
【瀬戸内海歴史民俗資料館とは】 瀬戸内海歴史民俗資料館は、香川県中部、五色台という山塊の上にある人文系博物館。瀬戸内海沿岸11府県の暮らしと文化に関する道具を収集、保存、研究、展示しています。 収蔵品は農村や漁村の生活道具が多く、キャッチーさはありませんが、実物展示が多い博...
2月1日


披雲閣庭園を室内からも見よう
【はじめに】 香川県高松市、玉藻公園内にある披雲閣庭園は国指定名勝。建物(披雲閣)は重要文化財。 三が日など、披雲閣が公開される日に行けば、本来の視点から庭を見ることができます。 【披雲閣とは】 披雲閣は高松城主だった松平家の子孫が大正時代になって高松城内に建てた別荘です。...
1月11日


香川県庁舎庭園の評価 芸術性と実用性
【はじめに】 1958年に竣工した香川県庁舎は、丹下健三の代表作の1つとされます。丹下研究室の神谷宏治氏が設計した南庭も、庭園の世界ではよく知られたものです。 本記事では、香川県庁舎南庭の特徴と評価を、「造形」「象徴性」「実用」の面から見て木行きましょう。 【造形】...
1月4日


ヴァレーギャラリー「ナルシスの庭」の球体
このサイトでは典型的な庭だけでなく、「庭といえなくもないもの」を時々扱います。今回の「ナルシスの庭」は草間彌生作のインスタレーション作品。 【「ナルシスの庭」について】 「ナルシスの庭」があるのは香川県直島町のベネッセアートサイト内。2022年、ここに新しい屋外展示場「ヴァ...
2023年9月24日


庭のあるカフェ: 珈匠
[カフェに枯山水は合う気がする] 珈匠 (かしょう) は香川県に2店舗 (高松店、宇多津店)を持つカフェ。 店の造りは2店舗ともよく似ていて、広い道路に面した駐車場の奥に白壁の土蔵風(あくまで「風」) が横長に建っています。中に入るとレジ前に狭いスペースがあり、そこから左に...
2023年6月3日


The Naoshima plan「水」
[水を感じるアート] 瀬戸内海に浮かぶ周囲8kmの島、直島。現在ではアートの島として知られ、島内の3つのエリアに現代アートが点在します。 そのアートの1つ、 The Naoshima plan「水」 (香川県香川郡直島町)は建築家・三分一博志による建築作品ですが、建物の前後...
2023年5月23日