

広島県庁舎中庭
【はじめに】 広島県庁舎中庭は広島市にある戦後復興期の和モダン庭園。作庭はリーガロイヤルホテル大阪の庭などを手掛けた荒木芳邦。 広島県庁舎中庭全景 【広島県庁舎中庭と建物の配置】 中には3方向を建物に囲まれています。 北が本館、南が南館、西側が両館をつなぐ廊下とロビーです。一般来庁者はロビーにある玄関から庁舎に入り、ロビー奥に庭園を見ることが多いでしょう。ロビーの奥が大きなガラス窓になっています。 ※2024年、本館と庭園の間にウッドデッキが作られ、中庭を本館側(北側)から見られるようになりました。 【広島県庁舎中庭の個人的ポイント3点】 1. モダンな造形 突堤のような造形物(瑞雲の簡略化) 白砂と芝生による曲線模様 石組み(左)と突堤のような石造物(右) 2. 地域モチーフ 「瀬戸内海を思わせる景観」にしたと設計者本人も回想しています。 古典庭園のモチーフは蓬莱鶴亀 ↓広島県公式サイトでは鳴門の渦潮とされています。 鳴門の渦潮を表現したとされるへこみ 3. 上階から見下ろすことを想定 この庭園については設計者の荒木自身が「各階から眺めても立体
7 日前


渝華園
【はじめに】 渝華園(ゆかえん)は広島県広島市にある中国庭園。 中国・重慶市との友好を記念して1992年に開園し、2024年に現在の場所に移転・再開園しました。「渝」は重慶市の略称です。 渝華園のあずまや 【渝華園造庭の経緯】 広島市と重慶市は1986年に友好都市提携を締結。提携5周年の記念事業として両市がそれぞれ相手国の様式を取り入れた庭園を造ることが1991年に決まりました。 この決定に従い、重慶市側が設計を提供し、1992年に完成したのが渝華園です。当初は塀や池もあったようです。 https://tabetainjya.com/local/post-86/ 【渝華園の現状】 現在渝華園は元の場所にはありません。 サッカースタジアム建設のため一時閉園し、2024年に現在の場所(広島中央図書館の北、平和の森内)に移転・再開園しました。移転に際して池が無くなりましたが、建物、石畳は可能な限り再利用しているとのことです。 移転前の写真と比べると印象はかなり変わっているようです。中国っぽさがほぼ建物だけとなっています。 塀が無くなったことで入りやすい
10月12日


ハノーバー庭園
【はじめに】 ハノーバー庭園は、広島にある洋風庭園。 ハノーバー庭園 【ハノーバー庭園について】 ハノーバー庭園は広島市中区基町にある洋風庭園です。旧広島市民球場跡地が広場になっていますが、その北にあります。 周囲より階段数段分低いサンクンガーデンで、デザインはハノーバー市にあるヘレンハウゼン王宮庭園の花壇や紋章をモチーフにしています。 1980年に竣工。 その後広島市とハノーバー市は1983年に姉妹都市提携を結びました。 ハノーバー庭園 【感じたこと】 姉妹都市の提携を記念して、あるいはその前に庭園を造ることはかつてよくありました。現在新規建設は減り、維持が中心になっています。それは同じ広島市にある渝華園(ゆかえん)でも感じたことです。 ハノーバー庭園 【基本情報】 施設の性格:公共庭園 庭の性格:公共庭園 作庭年代: 現代 アクセス:R広島駅から江波または宮島口行路面電車約15分「原爆ドーム前」下車、徒歩5分 公開状況: 公開
10月12日


耕三寺(4)境内の建築と配置など
[対称配置と高低差 ほか] 耕三寺紹介の続き(最後)。耕三寺には未来心の丘と聴聲閣が目当てで行ったのですが、現地に行くとほかにも様々なものが目についたのでここで紹介します。 建築と配置 その他 【建築と配置】 耕三寺中心部の建物群は日光東照宮などの有名建築を模したもので...
2023年5月1日


耕三寺(3)杭谷一東彫刻庭園
[「未来心の丘」の作者が気になるあなたに] 旅先で目的外の何かを偶然見つけると、ちょっと楽しい気分になりませんか? というわけで偶然通りかかった庭園「杭谷一東」彫刻庭園の紹介です。 見つけたのは映えスポットとして有名な耕三寺未来心の丘へ行こうと入口を探している時。白い彫刻が...
2023年4月18日


耕三寺(2) 聴聲閣の華美な贅沢
[耕三寺の原点] 「未来心の丘」で有名な耕三寺にある聴聲閣(ちょうせいかく)は、耕三寺の原点とも言える建物です。国登録有形文化財。 【聴聲閣について】 聴聲閣は耕三寺の建立者である耕三寺耕三(出生名:金本福三)が母親のために建てた住居 (1927年着手) ...
2023年4月9日


耕三寺(1)未来心の丘の別世界感
[映えスポット] 「未来心の丘」は広島県尾道市の生口島にある環境彫刻です。作者は彫刻家の杭谷一東。 丘の頂上とその周辺(主要部が70m×70mの枠内に収まるくらい)が白大理石で覆われ、塔状の造形物などが配置されています。階段なども含めすべてが白大理石製で、見学者は作品の上を...
2023年4月7日


太田家住宅の庭で鞆の浦の歴史を偲ぶ
古い港町の情緒を残す町、鞆の浦。 古くから潮待ちの港として栄え、万葉集にも名前が登場します。 吾妹子が見し 鞆の浦の むろの木は 常世にあれど 見し人ぞなき (大伴旅人) 古くから栄えた要因の一つが、瀬戸内海のほぼ中央というその立地です。潮が満ち来る時間帯には東の紀伊水道、...
2023年2月26日


平山郁夫美術館の庭園
[おだやかな平庭] 広島県の生口島(いくちじま)にある平山郁夫美術館(ひらやまいくおびじゅつかん)は、日本画家平山郁夫の作品を展示する美術館です。 【庭について】 平山郁夫美術館には中島健氏作庭の庭園があります。中島健は吉田茂邸など政財界要人の邸宅に庭を造ったことで知られる...
2023年1月1日


正法寺 ○△□の庭 と仙厓
[ZEN味のある小庭園] 大雄山正法寺(だいゆうさんしょうぼうじ)は広島県福山市鞆の浦にある臨済宗寺院。 【庭について】 正法寺の庭は本堂前にある、白砂が少々と植物が少々の小さな庭。 寺の公式サイトによるとこの庭は「現住職が仙厓和尚の書に倣い、禅の思想を組み込んで庭師さんと...
2022年11月26日