2月23日
六義園の山
住み侘びし 都はなれて 山里に 身をのがるべき 木隠れの屋戸 柳沢信鴻 【前説】 六義園 (りくぎえん) は徳川綱吉の側近として有名な柳沢吉保 (やなぎさわよしやす) が築いた庭園で、藤代峠からの眺望が有名です。また園内名所が和歌にちなんでいることや、六義園という名前が和歌...
2021年7月15日
二条城二之丸庭園
謁見の間から見える(昔は見えた)豪華な庭 二条城(にじょうじょう)と言えばあの大きくて豪華な二之丸御殿があるところ。その御殿の隣にある二之丸庭園もこれまた力を誇示するような庭で、具体的には大ぶりの青石をふんだんに使っている。建物の大きさ、豪華さに負けないように庭も押...
2021年7月15日
平城京左京三条二坊宮跡庭園
【宮跡庭園について】 宮跡庭園(平城京左京三条二坊宮跡庭園)は昭和50年の発掘調査により発見された、園池を中心とする奈良時代の庭園遺跡。古代の庭園の姿を伝える貴重な文化財として特別史跡、特別名勝に指定されている。平城宮跡で出土したものと同種の瓦が出土したことから離宮、または...
2021年7月7日
栗林公園
「一歩にして風光相轉じ、園内到る據として各々一風景を成さざる所なく眞ら人をして徘徊去る能はざらしむ」(菊池寛) 【概要】 香川県高松市にある栗林公園(りつりんこうえん)は讃岐高松松平家が造った江戸時代の大名庭園。形式としては池泉回遊式庭園になります。池、築山、園路が複雑に...
2021年7月4日
小石川後楽園の起伏と笹
【前説:小石川後楽園について】 東京都文京区にある小石川後楽園(こいしかわこうらくえん)は江戸時代初期、水戸徳川家が江戸に保有した屋敷(中屋敷、のち上屋敷)の庭。江戸時代の大名庭園のうち初期の例として重要です。 小石川後楽園 文化遺産オンライン ...
2021年7月4日
兼六園は山歩きの感じがある
兼六園は金沢城の隣、舌状台地の先端近くにあり、台地の斜面と台地上の平らな土地にまたがる広い庭園。まずはこのような庭園となった経緯を見てみよう 【兼六園の歴史】 兼六園の歴史を簡単にまとめると、まず17世紀に台地の斜面下(現在の瓢池のあたり)に庭が造られ、19世紀前半にそれ...
2021年6月7日
南禅寺金地院庭園
京都でも人気の観光エリアの1つ、南禅寺界隈。南禅寺に向かって歩いていくと、中門の手前の右側に少し引っ込んで地味な門があります。南禅寺を目指す観光客は多くが素通りしますが、これこそ庭の世界では有名な金地院(こんちいん)です。 【金地院について】...
2021年6月2日
岡山後楽園ののびやかさ
岡山後楽園は伸びやかで気持ちの上向く庭園です。 私のお世話になっている先生が四国の高松にいますが、ある時お会いしたら、家庭の事情等で心労があり、気晴らしが必要そうでした。なので「どこか行く予定はないんですか」と訊いてみると「ちょっと落ち着いたら岡山後楽園へ行こうと思う」との...
2021年5月31日
龍安寺方丈庭園がわからない
[わからん] あまりにも有名だが、あまりよくわかっていない庭。時代も作者も確定していないし、庭全体のテーマも、個々の石が何を表しているのかもさっぱりわからない。そして、この庭のどこがどうよいのか、事実から積み上げる形で説明されることがあまりない。...
2021年5月31日
慈照寺庭園
【慈照寺について】 銀閣寺として有名な慈照寺(じしょうじ)は臨済宗相国寺派の禅寺。もともとは室町幕府8代将軍足利義政の山荘だったが、義政の死後寺院となりました。銀閣(観音殿[かんのんでん])と東求堂(とうぐどう)の2つの建物は義政時代のもので国宝です。庭は特別名勝に指定され...