6月30日
倉敷 井上家住宅の庭
【前説】 倉敷美観地区とその周辺には、庭のある民家がいくつもあります。 今回はその中から、美観地区最古の町屋「井上家住宅」の庭を紹介します。 【井上家住宅について】 パンフレットによれば井上家の先祖は16世紀末に倉敷に土着し、周辺の干潟(阿知潟)を干拓した一族 。...
2023年12月31日
粉河寺庭園は美と土木の交わるところ
【前説】 粉河寺 (こかわでら) 庭園は異色の「庭園」です。 普通お寺の庭園と言えば方丈前や書院前にあるものが思い浮かびますが、この庭園は本堂前の石段の両翼にあります。幅50mに対して奥行きは3mしかなく、高さは約3mです。大石をぎっしりと詰め込み、残った隙間にツツジ、マツ...
2023年10月8日
建仁寺大雄苑ほか
2023年 初頭に訪問した建仁寺の記事をいまさら書きます。記事が遅くなった理由は文章に困ったからです。 建仁寺で特に見たかった「○△□の庭」と「潮音庭」の記事はすでに書いているのでそれ以外ということになります。 ・大雄苑 建仁寺の方丈前庭を大雄苑 (だいおうえん)...
2023年2月26日
太田家住宅の庭で鞆の浦の歴史を偲ぶ
古い港町の情緒を残す町、鞆の浦。 古くから潮待ちの港として栄え、万葉集にも名前が登場します。 吾妹子が見し 鞆の浦の むろの木は 常世にあれど 見し人ぞなき (大伴旅人) 古くから栄えた要因の一つが、瀬戸内海のほぼ中央というその立地です。潮が満ち来る時間帯には東の紀伊水道、...
2022年7月10日
本芳我邸の庭に内子の栄華を見る
[木蝋産業の栄枯盛衰][庭の一部のみ公開] 庭園というのはかつて富裕層限定のものだったので、何者の家に庭園があるかをみればその土地にどのような産業があったかがわかることもある。愛媛県内子町の場合主要産業は木蝋生産であり、木蝋生産で財を成した芳我(はが)家という一族がいる。以...
2022年6月23日
木蝋資料館 上芳我邸
[内子の中心的旧家がそっくり保存](室内も撮影可) 【上芳我家と上芳我邸について】 上芳我(かみはが)家は内子の旧家の1つ芳我(はが)家の分家の1つで、本家(本芳我家)とともに木蝋製造で栄えた。名字としては芳我なのだが、本家や他の分家と区別するため上芳我家と言い習わしている...
2021年12月30日
小比賀家住宅庭園
<ツリーハウスと護岸石組>[月1回限定公開] 高松市の中心部から南西に7㎞、耕作地と戸建て住宅が入り混じるなかに小比賀家(おびかけ)住宅はある。江戸時代の大庄屋の邸宅で、長屋門、主屋など4棟は国指定重要文化財、庭園は香川県指定名勝で、江戸時代初期のものとされる。重文に指定さ...
2021年10月31日
旧閑谷学校
石塀と軸対象と備前焼と 閑谷学校(しずたにがっこう)は1670年台に開かれた、日本初の庶民のための公立学校。特別史跡。敷地内のほとんどの建物が、国宝・重要文化財に指定されている。学校に宿舎、聖廟(孔子をまつる)、神社(創設者を祀る)が付属していたが、宿舎以外は現存している。...
2021年7月15日
二条城二之丸庭園
謁見の間から見える(昔は見えた)豪華な庭 二条城(にじょうじょう)と言えばあの大きくて豪華な二之丸御殿があるところ。その御殿の隣にある二之丸庭園もこれまた力を誇示するような庭で、具体的には大ぶりの青石をふんだんに使っている。建物の大きさ、豪華さに負けないように庭も押...
2021年7月13日
四国村
香川県高松市にある四国村は古建築をテーマとする野外博物館(1976年開館)。江戸時代から明治時代の民家が多く、ほかに伝統産業施設や共同施設などもある。重要文化財の建物2棟、重要有形民俗文化財の建物6棟など、多くの建物が文化財指定を受けている。ちなみに、隣接するうどん屋「わ...