top of page

ベンチと椅子と腰掛

個人的にちょっと気になっているのが、庭に置く椅子などの選択です。伝統的和風にこだわると選択肢が狭いのですが、背もたれ付きの椅子が欲しいところもあるかな…と思います。

【座席の種類】

庭園内の座席について、和風にこだわるなら床几 (しょうぎ) と呼ばれる和風ベンチか、腰掛待合などの作り付けのベンチになります。

和風にこだわらなければチェアもあり、ベンチのデザインも選択肢が豊富になります。

・食事場所の椅子、ベンチ

食事場所では飲食物や手荷物を置く場所が必要になります。ここで使われるのは主に​「床几プラス毛氈」か「背もたれ付き椅子のテーブルセット」です。

・短時間の休憩のためのベンチ

不特定多数が利用する広い庭園では、短時間の休憩のためにベンチを設置することが多いです。短い間隔でベンチがあると、お年寄りにも安心。多くの場合、背もたれやクッション性はありません。

​素材について、これが決定版というのはありません。屋外のものなので木製だと耐用年数が短いのですが、石だと硬くて冷たいのが問題になります。プラスチックは手入れが簡単で少しだけ弾力もありますが、イメージ的に避けるひとが多いかもしれません。

【座席の種類と滞留時間】

座席の種類によって、人がそこに留まる時間は違ってきます。

一般的な傾向として、テーブルセットの方がベンチより留まる時間が長くなるという研究結果が出ています。ただし、配置にもよるのですが、読書などで突出した長時間をベンチで過ごす人もいます。

​データはありませんが、スツールの利用時間はベンチよりさらに短くなることが予想できます。

【基本席と補助席】

庭園内の座席はチェアやベンチが使われることが多いです。床几も和風ベンチということでこれに含まれます。これらの座席があるとそこが休憩場所であることが分かり、「座席があるから休憩しよう」という考えも生まれます。

​このような基本の席以外に、植栽の囲い、段差その他に座れるようにして補助席とすることも行われます。空席が多いと寂しい印象を与えるのですが、このような補助席であればそもそも空席だと思われません。

【ギャラリー】

bottom of page