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回遊式庭園の(渡れる)橋
【橋の意味】
歩く庭の場合、橋にはいくつもの意味があります。
・動線
橋の最も基本的な存在意義です。
・視点場
橋というのは普通左右が水面で視界が良いので、つい周囲を見回したくなるものです。特に、木の多い庭で、橋のところだけ木立が途切れると印象的な風景になります。
また、橋の上から水面や水中をのぞくこともよく行われます。
・体験的価値
日本庭園の橋を実際に渡る際には、視覚的な景観の変化だけでなく、足元の感触や橋の揺れ、周囲の音や匂いといった感覚的な要素が加わります。これによって、訪問者は静止画のように庭園を眺めるだけでなく、庭園そのものの一部となる体験を得られます。
・視覚的焦点
橋そのものが庭園の中で視覚的なアクセントとなる場合もあります。反り橋のように装飾性が高いものや、鮮やかな朱色の橋は、訪問者の目を引き付け、庭園の「絵画的美」を完成させます。これは見るタイプの庭と共通です。
・象徴的意味
橋は、しばしば精神的な意味合いを込められることがあります。浄土庭園では「現世から極楽浄土へ至る道」を表現し、禅庭では「悟りへの道」を象徴します。
【渡ることのできる橋の事例】

桂離宮庭園の狭い橋
見通しが良く視界は広いのですが、足を置く場所は制限されます。解放感と窮屈感が同居する場所です。

岡山後楽園の八橋
岡山後楽園の八橋では時々子供が遊んでいます。橋が体験的に楽しめるものだということを示しています。

旧徳島城表御殿庭園の橋
岩場を歩くような感覚のある奇岩の橋です。

旧徳島城表御殿庭園の橋
橋を渡る時には橋の上面を見るので、上面のディティールに目が行きます。

栗林公園の桟道
橋の上は開けた空間であることが多く、このように片側から圧迫されている橋は少数です。
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