国営讃岐まんのう公園
更新日:1月9日
<国営ゆえのスケール>
国営讃岐まんのう公園(こくえいさぬきまんのうこうえん)は香川県仲多度郡まんのう町にある国営公園(1998年開園)。四国唯一の国営公園で、日本最大のため池で空海が改修したことでも知られる「満濃池」のそばにある。
350haの敷地はいくつかのゾーンに分かれているが、主に取り上げたいのは竜頭の里と呼ばれる中央のゾーン(25ha)。ここでの見ものは昇龍の滝と名付けられた滝。落差9m、半円形で幅広(ナイアガラ式、とでもいう感じ)のこの滝を手掛けたのは、イサム・ノグチの制作パートナー(のちにイサム・ノグチ日本財団の理事長ともなった)和泉正敏氏。滝の水は普段は少なく、石積みの姿を見せているが、1時間に1回水が増えて大瀑布になる。こういったスケールの大きさはさすが国営というところで、財政難の地方自治体には真似ができない。
滝の下流は小川になっていて、小川には飛石や護岸石組も見られる。小川の周囲はロックガーデン風の花壇になっている。この辺りがいわゆる庭らしい風景で、風花の庭という名前がついている。
さらにその周囲には芝生に覆われた丘がある。緩やかにうねる丘の風景が美しい。
「竜頭の丘」という別のゾーンにも緩やかな丘があり、こちらは季節によって花かコキアでおおわれている。こういったうねる丘の風景は国営ひたち海浜公園にもあるが(そしてあちらの方が素晴らしいだろうと思うが)、どちらにしろ国営公園ならではのスケールだ。
国営讃岐まんのう公園にはこのほかにオートキャンプ場やドッグラン、遊具、森林などがある。公式サイトによると「もみじの谷」という場所もあり、そこには滝や石もあるそうなので日本庭園風の場所だろうと思うのだが、路が封鎖されていて行けなかった。
追記: 2022年初頭の時点でももみじの谷は封鎖されたままだった。
【基本情報】
・施設の性格:公園
・作庭時期:現代
・所在地:
〒766-0023 香川県仲多度郡まんのう町吉野4243−12 国営讃岐まんのう公園
・公開状況:公開(有料)
・アクセス:
高松自動車道・善通寺I.C.より車で約25分。
駐車場あり(中央駐車場:普通車約900台分 北駐車場:約260台分)。
【外部サイト】
国営讃岐まんのう公園 (公式サイト)
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