

小石川後楽園の路
【はじめに】 小石川後楽園の路について紹介したいと思います。 「池泉回遊式庭園」という用語にもかかわらず、実は回遊に力を入れている庭園はそれ程多くありません。その中で小石川後楽園は、比較的歩くことを意識した設計になっています。...
8月7日


頼久寺庭園と一緒に回れる高梁の武家屋敷
【はじめに】 頼久寺の庭はマニアの間ではよく知られた庭園です。 この庭のために高梁へ行くという人もいるでしょう。 ですが頼久寺の近くに、庭付きの武家屋敷があることはそれ程知られていません。 今回は頼久寺庭園と、セットで回れる武家屋敷の庭を紹介します。...
7月25日


桂離宮庭園の藪と林
【はじめに】 桂離宮を参観して、意外だったことがあります。 「案外、ただの林の部分があるな」ということです。 例えば松琴亭から賞花亭へいたる途中の路沿い。 もちろん本当はただの林ではないのでしょう。ですが一見自然風で、見どころとも思われていない場所です。...
7月19日


江戸時代における桂離宮の利用
【はじめに】 今回は桂離宮の利用について、宮内庁のサイトと江戸時代の文献(宮内庁書陵部のサイトで読めます)をもとに解説します。 桂離宮の庭は本来使う庭でした。また、参観の時に聞いた話だと、現在でも、皇室の茶会や国賓の接待に使われているそうです。...
7月11日


犬島の海辺と花崗岩
【はじめに:犬島とは】 大阪城桜門の石垣には「蛸石(たこいし)」と呼ばれる巨石があります。あの大石は岡山県の犬島(いぬじま)という小さな島から運ばれたものです。 岡山県唯一の有人離島である犬島は、花崗岩の産地として知られ、大阪城...
7月5日


和風庭園と洋風庭園 共通点と違い
【はじめに】 Google の検索窓に和風庭園、洋風庭園と入力すると「違い」というサジェストが出ます。 和風庭園と洋風庭園との違いは何でしょうか。 個人的にはフレーバーの違いだと思います。 それを説明するにはまず、共通点の話をしなければなりません。 六義園...
6月28日


倉敷美観地区と周辺の庭園群
【はじめに】 倉敷、と言えば倉敷美観地区の町並みが連想されるでしょう。 古い建物の残るこの地区にはまた、江戸時代後期から明治にかけての住宅庭園も現存します。 徒歩圏内に数か所の庭があり、建物に上がることもできるのでおすすめです。...
6月20日


日本庭園 なぜ鶴 亀 松なのか
【はじめに】 なぜ日本の庭園といえば鶴、亀、松だったのか、考えてみたいと思います。 一般的な説明は、これらが長寿や不変の象徴であり、それゆえに縁起が良いというものです。 この説明に反対というわけではありませんが、物足りないところはあります。 そこも含めて書いてみます。...
6月7日


庭園公開と庭園観光の歴史
庭園公開と庭園観光の歴史について考えたいと思います。 元々庭園はオーナーや招待客だけが利用できるものでした。 庭園が観光の対象になったのは庭園の歴史からすると比較的最近のことで、入園料などが制度化されたのはさらに最近のことです。 その歴史を見ていきましょう。...
6月1日


庭園と視点場
【はじめに:視点場とは】 多くの場合、庭園は視点となる場所を想定して造られます。この視点となる場所のことを「視点場」と呼びます。視点場を知っておくことで、初めて訪れる庭園でもどこから見れば景色が良いか見当がつきやすくなるでしょう。...
5月20日