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大徳寺龍源院の庭園

更新日:2月13日

大徳寺の塔頭である龍源院(りゅうげんいん)には4つの庭がある。

方丈の南庭が一枝坦(いっしだん)で昭和時代のもの。モチーフは古典的な蓬莱鶴亀だが、亀島が単純化、抽象化されているのが現代らしい。よく見ると砂紋の深さに段階がある。

一枝坦
一枝坦

方丈北側(裏側)にある枯山水の庭を龍吟庭(りょうぎんてい)という。室町時代の作とされる。苔の広がりの中にある石組は、須弥山を表したものだという。

龍吟庭
龍吟庭

方丈と庫裏の間にある坪庭を東滴壺(とうてきこ)という。昭和35年、鍋島岳生(なべしまがくしょう)作。水滴が落ちた瞬間の波紋を表している。個人的好みであるが、波紋、水滴というところに心惹かれる。​砂紋の深さに段階があり、波紋を表す円形の部分は特に深い(高い)。解説板に「日本最小の石庭」とあるが、もっと小さい庭もありそうな気がする。

東滴壺
東滴壺

書院の南の軒下にあるのが滹沱底(こだてい)と呼ばれる白砂の庭。聚楽第の礎石とされる石をはじめ数個の石を円形の砂紋が囲っている。

【基本情報】

・施設の性格:仏教寺院

・作庭年代と作庭者:

龍吟庭-室町時代、作者不明

一枝坦-昭和後期、喝堂和尚

東滴壺-昭和35年、鍋島岳生

滹沱底-?

・所在地:

〒603-8231 京都府京都市北区紫野大徳寺町82−1

・アクセス:

京都市営地下鉄烏丸線 北大路駅から徒歩20分(バスもある)

地下鉄で北大路駅まで行き、そこから徒歩かバスで大徳寺に行くのがおすすめ。京都は常に渋滞しているためバスやタクシーでかかる時間が読みにくいが、北大路くらいまで北に行けば車の流れも良い。

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