大徳寺瑞峯院の庭園
更新日:2月18日
大徳寺瑞峯院(だいとくじ ずいほういん)は臨済宗大徳寺派の寺院で、大徳寺の境内にある。大徳寺で普段から公開されている四塔頭の一つ。創建の年代は1533年から1556年まで諸説ある。大友宗麟が自分の菩提寺として建てさせた寺で、宗麟夫妻の墓がある。
【庭について】
瑞峯院には表庭(独座庭)、裏庭(閑眠庭)、茶庭がある。3つとも重森三玲の作庭。ただし茶庭は後に改装されている。
独座庭は蓬莱山を表した枯山水で、その名は「独坐大雄峰」という禅語にちなんでいる。深い砂紋、塔のような立石が特徴かもしれない。重森三玲は蓬莱山などの定型的なモチーフにはあまりこだわらなかったイメージがあるが、ここでは瑞峯院という名前も考慮して蓬莱山を造ったのかもしれない。石は搭のように縦長で、砂紋は深い。
閑眠庭も枯山水で、その名は「閑眠高臥して青山に対す」という禅語にちなむ。7つの庭石が十字架形に並んでいるのは、キリシタン大名としても知られる大友宗麟を間接的に連想させるもの。大友宗麟は1551年に初めてキリスト教に触れ、1578年に洗礼を受けている。
【基本情報】
・施設の性格:仏教寺院
・庭の性格:観賞用(実用のものではないという意味で)
・作庭年代:昭和時代
・作庭家:重森三玲
・所在地:
〒603-8231 京都府京都市北区紫野大徳寺町81
・アクセス:
京都駅から地下鉄烏丸線「北大路」駅下車(乗換)、市バス101・102・204・205・206系統「大徳寺前」下車、徒歩約5分
・公開状況:公開(有料)
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