top of page

庭のあるカフェ: 漱石珈琲店 愛松亭

更新日:1月21日


【漱石珈琲店 愛松亭】

1895年、松山に赴任した夏目漱石の最初の下宿先の名を愛松亭と言いました。その跡地には現在、愛松亭の名を受け継いだカフェが建っています。漱石の猫を意識したのか2匹の猫がいます。テラス席にはペット同伴が可能です。


【庭園について】

店の周りに環境としての庭園があります。庭、と言った方がしっくりくるかもしれません。

まずはアプローチの庭があります。

アプローチの庭
アプローチの庭

おもちゃの蒸気機関車がレトロ感を出しています。

蒸気機関車のオーナメント
蒸気機関車のオーナメント

アプローチから少しだけ外れたところに、あずまやと枯山水風の庭があります。

枯山水風の庭
枯山水風の庭

テラス席の周囲は竹林になっています。

テラス席
テラス席

テラス席から見た盤泉荘
テラス席から見た盤泉荘

明治時代に漱石が住んだこの場所は大正時代には萬翠荘の敷地になりました。現在、珈琲店のテラス席や一部の窓際席からは萬翠荘が見えます。


【漱石と愛松亭について】

冒頭に書いたとおり愛松亭とはもともと漱石の下宿先の名前で、この場所にあった小料理屋でした。

漱石は1895年 (明治28年) 4月に松山に赴任したのですが、その4月から6月まで住んでいたのが愛松亭の2階です。この下宿について漱石は友人の正岡子規にあてた手紙で「裁判所の裏の山の半腹にて眺望絶佳の別天地」と書いています。ただし同じ手紙に「当地の人間随分小理屈を云ふ処のよし、宿屋下宿皆ノロマの癖に不親切なるが如し」ともあるので、当地の生活は楽しくなかったのでしょう。愛松亭の主人のことも良く思っていなかったようにも読めます。

ちなみにこの愛松亭は、『坊っちゃん』で主人公が下宿した「いか銀」のモデルとされています。

【こんな人におすすめ】

萬翠荘に行く人には、すぐ近くなのでおすすめです。漱石ゆかりの地でもあるので漱石ファンの方もどうでしょうか。

それ以外でも松山旅行の際のついでや休憩にどうぞ。



【基本情報】

施設の性格: カフェ

庭の性格: 店舗周りの環境および通路

作庭年代: 現代

アクセス: 伊予鉄道(路面電車)大街道停車場から徒歩5分

公開状況:利用者向け

(2023年10月訪問。情報は訪問時のものです)


【外部サイト】



Comments


bottom of page