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旧佐野薬局(商いと暮らし博物館)の庭

更新日:2023年7月29日

[個人商店の生活と庭]

愛媛県内子 (うちこ) 市にある商いと暮らし博物館(内子町歴史民俗資料館)は、旧商家をそのまま利用し、生活の様子を展示した博物館。大正時代の薬屋の暮らしを人形と当時の道具類を使って再現している


【商いと暮らし博物館について】

内子にある古民家・庭園群の中の1つ。もともとは佐野薬局という個人商店で、現在は博物館・資料館となっているが、すでに書いたように人形を使って往時の雰囲気を再現しているのが特徴。売り込みをする店員、客人と会う主人、家事をする使用人などの人形があり、近づくと店員の商品説明、客人の世間話、使用人の愚痴などの音声が流れる。建物内に上がることができ、室内も撮影可。

庭は12m×6mくらいの中庭で、主屋、炊事場、蔵に囲まれている。主屋のうち座敷に面した庭なので、迎賓の庭という意味もあるのだろう(客人と主人の人形があるのはこの庭に面した座敷)。庭の見た目は飛石、下草、手水鉢などがあり、茶庭風。作庭時期ははっきりしないが、庭を囲む建物が主に明治時代のものなので庭もそのころのものか?


内子には主に上芳我亭が目当てで行ったので、ここについては事前に全く知らなかったのだが、JR内子駅から町並み保存地区に行くルート上で見つけて、嬉しいプラスアルファだった。ちなみに下芳賀邸もすぐ近く。

特別な庭だとは言わないけれど、ついでに行くのに行きやすい場所。しかも、建物も含めて保存されていて、部屋から庭を見ることができる (室内も撮影可)。この点は雰囲気を感じるために勉強のためにも大事なところだと思うので、内子に行った際はぜひ立ち寄ってほしい。有名庭園ではなく、普通の民家の庭から学べることがある。


【どんな人におすすめ?】

・内子に行く人

・部屋に上がれる古民家が好きな人

・庭に面した縁側、座敷に幸せを感じる人


【基本情報】

施設の性格:店舗兼住宅

庭の性格:中庭(通風採光、エリア区切り、接客空間の一部)

作庭年代:不明(明治?大正?)

作庭者:不明

アクセス:JR「内子」駅より徒歩20分

公開状況:公開 (有料)、年末年始休業

内子座・上芳我邸との共通券あり



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