大仙公園日本庭園
更新日:1月2日
【大仙公園日本庭園について】
大阪府堺市、大仙古墳の南に大仙公園(だいせんこうえん)があり、その一角に中根金作設計の日本庭園がある。庭園は堺市制100周年を記念して昭和60年から4年がかりで造られた。
【配置の話】
庭園外にある大仙公園の塔を景色として取り入れている。庭園の紹介でよく見る「平屋の建物の向こうに白い塔が見える」写真(この記事でも使っている)は、池の西(廬山の南)にある築山上のあずまやから撮ったもの。また塔は大仙公園の「平和塔」という塔で庭園ができる以前からあった。庭園を設計する際に「あずまや、主屋、平和塔」が一直線になるように設計したのだろう。
庭園は池の東岸と西岸で様子が異なっている。池の西岸は中国風のあずまや廬山があり、中国になぞらえている。
一方東岸には和風の休憩所があり、これは堺に見立てているのだろう。全体としては境と中国が海を通じてつながっていることを表している。
この日本庭園以外にも大仙公園には茶室「伸庵」と茶庭があり、また、各所(例えば児童広場の横)に石組や松がある。
【雑談】
公園の一部であり、市民憩いの場や催し物の場として利用されている。私が訪れた日も菊花展、盆栽展を開催していたし、子供連れの家族なども来ていて楽しげな雰囲気。
大仙公園日本庭園の「廬山」はササでおおわれているところも含めて小石川後楽園の廬山を連想させるが、あちらよりササが長い。誰か知らないほかの来園者がササのグラウンドカバーを見て「この葉綺麗」とはしゃいでいた。
[おすすめ&おすすめでない]
・中根金作さんの庭園ですよ
・現代的な塔が借景というのも面白くありませんか?
・静けさや幽玄さを求める人にはお勧めしません
【施設】
休憩所、自販機、トイレ
【基本情報】
・施設、庭の性格:都市公園
・作庭時期:昭和
・作庭者:中根金作
・公開状況:公開(有料)
【外部サイト】
大仙公園 日本庭園 (公式)
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