童学寺「逍遥園」
更新日:2月19日
【童学寺について】
東明山童学寺(とうめいざんどうがくじ)は徳島県石井町にある真言宗寺院。四国別格二十霊場二番札所。四国三十六不動尊霊場十一番札所。地元徳島県では藤の名所とされているようだ。近くには奈良時代前期にさかのぼる廃寺(石井廃寺跡:徳島県史跡)があるが、この石井寺が童学寺の前身ともいわれる。
2017年3月火災により本堂と庫裏を焼失。重文の本尊(薬師如来坐像)は住職が運び出して無事だったが本尊の台座や光背は焼失。
【童学寺の庭について】
庭(逍遥園:しょうようえん)は石井町指定記念物。桂国寺庭園に似た「岩盤+石組」の庭。桂国寺庭園は露頭のマッシブな石が前面に出ている感じだったけれど、逍遥園では露頭がそこまで主張しない感じ (今回離れたところから撮影したので、近くから見たらまた印象変わるかも)。山陽新聞社編『中国・四国の庭』では「繊細な江戸期の滝組」と紹介されている。
本来本堂の裏にある庭だったが、本堂と庫裏が火災でなくなっているため隣の歓喜天堂(現在仮本堂となっている)から見ることができる。このページの写真も歓喜天堂から撮影したもの。
現地の説明版によると火災後クラウドファンディングによって本堂再建資金にはめどが立ったらしい。だが本尊の台座や光背、仏具などをそろえるにはさらに費用が必要とのこと。支援の意味も込めてお賽銭を多目に入れておいた。
ちなみに台座や光背、仏具をそろえるためのクラウドファンディングの目標額は第一目標が300万円、第二目標が400万円とのこと。仏像の光背を作り直したらいくらかかるかとかあまり考えたこともなかったが、かかるもんだなぁ。
【基本情報】
・施設の性格:仏教寺院
・作庭年代:?
・作庭者:?
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