いかしの舎(旧寺山家)の庭
更新日:2023年7月31日
岡山県早島町にある「いかしの舎(いかしのや)」は明治期の大きな商家を改装した観光施設。もとになったのは畳表などの問屋を営んでいた寺山家の建物で、早島の代表的な町家です。長屋門、主屋、蔵などが保存されています。
早島町はかつて畳表に使う「いぐさ」の大産地でした。
江戸時代の産物番付 (各地の産物を相撲の番付表形式でランキングにしたもの) では西の前頭とされています。現在の早島町は岡山・倉敷のベッドタウンになっていていぐさの栽培は皆無ですが、寺山家の風格ある長屋門や主屋、重厚な蔵に往時をしのぶことができます。
庭は主屋の周りに木と飛び石を配したという感じで、長屋門を入ったところから主屋横を回って主屋裏の茶室に続いています。水景はほぼありません(他の人の撮った写真を見ると小さい池があります)。主屋に上がれるので主屋から見るのがおすすめです。前庭の一部はカフェから見えます。
足下は基本飛石ですが長屋門から主屋玄関までは切り石の延段。蔵の周りはたぶん備前焼のタイルです。
【個人的ポイント】
長屋門の窓に倉敷格子がついているとか、蔵の周りの舗装が備前焼だとかに地域性を感じました。
【利用】
主屋・蔵・長屋門・茶室は有料で借りることができます。予約が入っていないときは無料で見学できます。蔵の一部はカフェになっています。
南門前(長屋門とは逆の方)に駐車場普通車17台分あり。
【基本情報】
・施設の性格:商家、町家
・庭の性格:居住環境及び施主の趣味の庭
・作庭時期:明治時代?
・作庭者:不明
・アクセス:
瀬戸中央自動車道早島ICから約2分(駐車場有)
JR早島駅から徒歩約12分
【外部サイト】
いかしの舎 (公式サイト)
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