雪の石谷家住宅とその庭園
【石谷家住宅とその庭園:石谷家について】
石谷家は智頭(鳥取県南部の山地にある)の商家。江戸時代は宿屋を営み、明治以降は山林地主として栄えました。
現在残る石谷家の住宅は大正8年から昭和4年にかけて造営されたもので、部屋数が40、蔵が7つという大邸宅です。主屋、座敷棟、蔵などが国の重要文化財に指定されています。この建築も、土間の木組みや座敷のディティールなど見所が多く、建築好きの人を誘っていくにも良いところです。
建築の見所については公式サイトが詳しいので詳細はそちらで。
【石谷家住宅とその庭園:石谷家庭園について】
石谷家住宅には庭園もよい状態で残っています。
座敷前の池庭、生活空間に近いところの枯山水と芝庭、各所の坪庭があり、全体として国の登録記念物、鳥取県名勝にW指定。
「近代の豪商における庭園の意匠及び構成の特徴をよく遺しており、造園史上の意義が深いと考えられる」文化遺産オンライン
通常、庭園は建物内から見ることができ、特別公開の時だけ庭に下りることができます。
観光客目線で言うと一番の見所は池庭で、山の斜面に数多くの石を配し、山林を背景とした姿が映えます。筆者の訪問時には雪が積もっていたのでなおGoodでした。これだけの建築と庭園でありながら訪問時には空いていて、同時にいるのは筆者を含め3人くらいでした
(秋の特別公開の時など、混雑することもあるようです)。




【石谷家住宅とその庭園:おすすめポイント】
石谷家の庭は石谷家住宅(重文)に付属する庭。ポイントは建物と庭がどちらもよく残っていること、建物内から庭を見ることができることです。建物にも興味ある人や、地方の歴史風土に興味ある人に特におすすめ。
観光客視点で見ると、駅に近い(徒歩10分)ことやカフェがあることがプラスアルファです。カフェ「庭園の見える喫茶室」にはコーヒーやロールケーキなどの喫茶メニューのほか、そば、カレーのランチメニューもあります。コーヒーやカレーなど、普段通りのものを飲食できる庭園は珍しく、抹茶があまり合わない筆者にはありがかったです。
【基本情報】
施設の性格:大規模和風住宅
庭の性格: 邸宅に付属する庭。座敷前の池庭、広場として使える芝生の庭、通風採光を兼ねて各所にある坪庭などからなる。
作庭年代: 不明
アクセス:
施設:カフェ「庭園の見える喫茶室」
公開状況:公開(有料)
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