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都会の庭:パークスガーデン

更新日:4月7日


【前説】

パークスガーデンは大阪市浪速区にある商業施設「なんばパークス」の屋上庭園です。2015年、CNNのサイトで「世界で最も美しい屋上庭園トップ10」の1つとして紹介されました。

この記事では、パークスガーデンの魅力や特徴についてについて、5つのポイントから解説します。


パークスガーデン全景
パークスガーデン全景

【パークスガーデンの5つのポイント】

1.       段丘状の地形

パークスガーデンはなんばパークスの3階から9階にかけて造られた段丘状の屋上庭園です。この地形のために見上げたり見下ろしたりできる立体的な構成になっています。

また段丘は1、2階までつながっているので、グラウンドレベルを歩く人や歩道橋を渡ってきた人が庭そのまま庭に入ることができます。庭園に行くのに建物内を通る必要はありません。


パークスガーデンの地形
パークスガーデンの地形

パークスガーデンの地形
パークスガーデンの地形

2.       大胆複雑な建築

パークスガーデンはなんばパークスの建築と一体化した庭園ですが、この建築が大胆複雑な形状をしていることがポイントの1つです。グッドデザイン賞のコメントでも、建物内に渓谷状の地形を造った思い切りの良さが評価されています。


なんばパークスの建築
なんばパークスの建築


3.       豊富な植物

パークスガーデンは低木や下草が豊富で土の露出はほとんどありません。植物は盛り上がり、はみだし、あふれ、場所によっては壁面にも垂れ下がっています。


4.       あちこちにある居場所

パークスガーデンには座ることのできる大小の共有スペースがあちこちに用意されています。共有スペースをいくつも造るのは設計者であるジョン・ジャーディ氏の作風です。

テーブルセットのあるスペース
テーブルセットのあるスペース


5.       商業施設と融合

段丘状の庭園にショップを組み込み、ショップと庭園を気軽に出入りできるようになっています。買い物客がついでに庭園を楽しむことも、庭園に来た人が飲食をはさんで長時間庭で過ごすこともできます。


3Fのショップ
3Fのショップ


7Fのショップ
7Fのショップ


【まとめ】

以上5つのポイントからパークスガーデンを紹介しました。

パークスガーデンはアクセスも良く、無心に楽しむこともできますし、考察して楽しむのも良いと思います。

なんば周辺に行くついでがあればおすすめです。


【基本情報】

施設の性格:複合商業施設

庭の性格: 屋上庭園、公園

作庭年代: 現代

設計:ジョン・ジャーディ

アクセス:

南海電鉄 「なんば駅」直結

地下鉄御堂筋線・千日前線「なんば駅」から徒歩約10分

公開状況:公開 (無料)


【受賞歴】

*建築および維持・運用を含む

2004年グッドデザイン賞

2012年 公益社団法人 土木学会 土木学会賞 環境賞

2014年 公益財団法人 日立環境財団 第41回「環境賞」優良賞

2014年 一般財団法人エンジニアリング協会 エンジニアリング功労者賞・奨励特別賞

2016年日本建築学会賞 日本建築学会賞(業績)

2019年第9回「みどりのまちづくり賞 ランドスケープマネジメント部門」大阪府知事賞


【Learn More】

JERDE | Namba Parks (なんばパークスを設計した ジョン・ジャーディのサイト)

(優良事例として紹介されています)



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