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園路の風景:特に沿道に注目して

  • 執筆者の写真: Masahiko Yano
    Masahiko Yano
  • 6 日前
  • 読了時間: 2分

更新日:5 日前

【はじめに】

また園路について語ろうと思います。

庭めぐりを始めた頃は、庭園と言えば池のイメージがありました。多分、何かの解説書にそう書いてあったのでしょう。しかし、実際に庭園を訪問してみると、池と関係なく、路とその脇で景色ができている例に多く出会います。


というわけで、路の脇に注目して園路を紹介しましょう。


【沿道の質】

沿道の質とは園路に隣接している空間の状態、例えばコケ、林、水面といったものです。

加藤 慎也ほか「廻遊式庭園におけるシークエンス景観に関する基礎的研究」 (2009)

によれば、景観の印象に影響を与える主な要因の1つ。

沿道の種類には地被植物、低木、高木、砂利、石、水などがあります。

・地被植物(グラウンドカバープラント)

コケ、シバなどです。

吉城園の苔庭
吉城園の苔庭

香風園
香風園

・低木

六義園 「ささかにの路」
六義園 「ささかにの路」
披雲閣庭園
披雲閣庭園

高木

岡山後楽園の「木曽谷」
岡山後楽園の「木曽谷」
万博記念公園日本庭園
万博記念公園日本庭園
北川村モネの村 遊びの森
北川村モネの村 遊びの森

・白砂

栗林公園 掬月亭
栗林公園 掬月亭


・水面

南禅寺天授庵
南禅寺天授庵

縮景園
縮景園
三景園

石壁

旧芝離宮恩賜庭園
旧芝離宮恩賜庭園

・低木と高木

京王プラザホテルの外空間
京王プラザホテルの外空間

・地被植物と高木

喫茶 こけむしろ
喫茶 こけむしろ

・地被植物、低木、高木 の混合

御殿山庭園
御殿山庭園

・地被植物と白砂

南禅寺天授庵
南禅寺天授庵

・地被植物と石

益習館庭園
益習館庭園



【境界の処理】

路のへりには美意識と工夫が現れます。

路と路でない部分(主に植栽)との境界をシャープにするのが恰好いいという感覚もありますし、下草が路にはみ出しているのをよしとする感覚もあります。

このチャプターでは、


はっきりした一重の境界にする処理

岡山後楽園
岡山後楽園

境界を多重にする処理

桂離宮庭園
桂離宮庭園(写真AC)

植物が路に接触したりはみ出したりする処理

慈眼寺
慈眼寺

・通路と植栽の間に砂地(中間地帯)を置く処理

愛松亭
愛松亭

・中間地帯に植物がはみ出す処理

OTEMACHI ONE GARDEN
OTEMACHI ONE GARDEN

境界を波打たせ、出入りさせる処理

堂島の杜
堂島の杜

境界を縁どり強調する処理

真光寺
真光寺

・低い垣で境界を示す処理

由志園
由志園

・おまけ

雪によって境界があいまいになった例

黎明の庭
黎明の庭












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