ヴァレーギャラリー「ナルシスの庭」の球体
このサイトでは典型的な庭だけでなく、「庭といえなくもないもの」を時々扱います。今回の「ナルシスの庭」は草間彌生作のインスタレーション作品。
【「ナルシスの庭」について】
「ナルシスの庭」があるのは香川県直島町のベネッセアートサイト内。2022年、ここに新しい屋外展示場「ヴァレーギャラリー」が追加され、草間彌生作「ナルシスの庭」と小沢剛作「スラグブッダ88」が展示されました。
このうち「ナルシスの庭」は、1966年のヴェネツィア・ビエンナーレで注目を集めた作品がもとになっています。池と周辺と建物 (安藤忠雄設計) 内の計 3 箇所にあわせて約 1700 個の金属球 (鏡面仕上げ) を敷き詰めた作品です。
【基本情報】
施設の性格: 屋外展示場
庭の性格: 芸術家による表現作品
作庭年代:現代
アクセス:
(本州から)
宇野港-(旅客船で20分)->直島港ターミナル-(2.2km 徒歩またはレンタサイクル)->ヴァレーギャラリー
宇野港-(旅客船で20分)->直島港ターミナル-(町営バスとベネッセアートサイト城内バスを乗り継ぎ)->ヴァレーギャラリー ※バスの時刻表に注意
宇野港-(フェリーで20分、高速船で15分)->宮浦港[直島]-(2.7km 徒歩またはレンタサイクル)->ヴァレーギャラリー
(四国から)
高松港-(フェリーで50分、高速船で30分)->宮浦港[直島]-(2.7km 徒歩またはレンタサイクル)->ヴァレーギャラリー
公開状況:公開(有料)
(2022年8月訪問。情報は訪問時のものです)
【庭園、球体、インスタレーション】
ここからちょっと余談になりますが、私がこの「ナルシスの庭」を見に行った背景というのが 3 つくらいあります。
1 つは2022 年に瀬戸内国際芸術祭が開催されたこと、2 つ目はこの「庭」が「おにわさん」で取り上げられたこと、最後にこれが最も言っておきたいことですが、「庭と球体」「庭とインスタレーション」に関心があったことです。
2019年、ロンドンのキュー王立植物園 (通称キュー・ガーデン) で、ガラス工芸家デール・チフーリの作品展が開かれました。その中には枯山水風の庭園にガラス球を配置したインスタレーション作品もありました。その写真を見て「球体と枯山水はあうかも」 (←象徴的という意味で) と思ったので、球体に関心が高かった時期です。
参考:キューガーデンの日本庭園とチフーリによるインスタレーション
キューガーデン公式
Youtube
(0:50から)
(6:40から)
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