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The Naoshima plan「水」

更新日:2023年12月31日

[水を感じるアート]

瀬戸内海に浮かぶ周囲8kmの島、直島。現在ではアートの島として知られ、島内の3つのエリアに現代アートが点在します。

そのアートの1つ、The Naoshima plan「水」(香川県香川郡直島町)は建築家・三分一博志による建築作品ですが、建物の前後に庭があるのでここで紹介します。


【作品概要】

築200年の旧家の建物を改修し、水と風を体感する作品としています。テーマが水と風であるのは、三分一がこの地区の伝統的町並みを調査した結果、水と風を隣家に受け渡していくというあり方を読み取ったためです。


【庭について】

建物の前後に庭があるのでそれぞれ見ていきましょう。

表通り側(北)にあるのは三分一氏が設計した水庭です。全体が水盤で、浅い水の底には白砂が敷き詰められ、低く平らな島が1つあります。晴れの日には白砂がまぶしく、コケの濃い緑が白砂と対照的です。水庭の南半分は、屋根がかかり縁側のようなデッキのある半屋外空間で、このデッキから足を水に浸すことができます。


路地側(南)にも小さな庭があります、こちらはもとからある庭で、マツがあり石があり灯篭があるような伝統的庭園です。


【感想】

庭は2つありますが、個人的に注目したのは圧倒的に水庭の方です。写真で見たこの水庭が全体的にコンテンポラリーでありつつ、白砂や苔島は日本庭園を連想させるところもある点に興味を持って訪問しました。

思想を持った現代アートですが、とりあえず何も考えずに水を感じても気持ちよいところです。「水を感じるには暑い日がよかろう」と思って8月に行ったのですが、足を水につけると冷たさが心地よく、晴れた日だったので水底の白がまぶしくかんじられました。


【基本情報】

施設の性格: 民家をリノベーションした芸術作品

庭の性格: 芸術作品の主要な一部

作庭年代:現代

アクセス:

(岡山側から来島の場合)本村港から徒歩5分

(四国側から来島の場合)宮浦港から徒歩30分、又は町営バス「役場前」下車徒歩3分

公開状況:公開(有料) (公開スケジュールに注意)

(2022年8月訪問。情報は訪問時のものです)





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