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吉備路文学館 北泉庭

更新日:2023年2月26日


[銀行の寮に日本庭園ですって]

岡山市にある吉備路文学館(きびじぶんがくかん)は、岡山県ゆかりの文学者の資料を収集・展示している文学博物館。敷地は中国銀行(岡山市に本拠を置く地方銀行)の寮だったが、中国銀行の創立50周年を記念する文化事業として、現在の吉備路文学館が造られた。設立後の運営資金も中国銀行が提供している。


【庭について】

庭は建物を囲むように存在する池泉庭で、文学館の中から見ることもできるが、飛石伝いに歩くこともできる。庭を歩く場合、敷地南東部の門から入ると木立の中に飛石があるのでそこを歩く。最も庭園らしいのは建物の北東部あたりで、池、灯篭、橋、植栽などがあり、ラウンジから眺めることも、前記の入り口から入って歩くこともできる。

庭園はかつて寮の庭園だったが、その前に武家屋敷の庭があったらしい。公式サイトによると「流れにかかる石橋や石塔、雪見燈籠、もみじの林、錦檜葉、かいづかなどの巨木、鬱金桜などは、古くから当地の武家屋敷にあった」という。ここに出てくる鬱金桜(うこんざくら)というのは薄黄緑色の花をつける桜で、花の時期には庭で茶会が開かれる。


【余談】

私が訪問した時、ロビーに猫たちの写真が飾ってあった。キャプションによるとこれは文学館の庭で生まれた猫たちであり、里親に引き取られてそこで飼われている様子が写っているのだった。文学館が地域に溶け込んでいる感じがして良かった。

その日は「吉備路の文学者と猫」という特別展が開かれていたので、猫の写真もそれに合わせてのものなのだろう。この特別展も親しみやすいもので、作家が猫にデレている様子が描かれていたりしてほほえましかった。


【基本情報】

・施設の性格:作庭当時は寮があった。現在は専門博物館

・作庭時期:昭和?江戸時代から残るものもあり

・作庭者:不明

・アクセス:

岡山駅から徒歩15分

または

バスで10分、南方交番前 下車後徒歩3分

【外部サイト】

吉備路文学館(公式)



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