吉田家住宅庭園と假屋崎省吾
更新日:2月18日
[阿波の藍商人の庭]
【吉田家について】
吉田家住宅(よしだけじゅうたく)は江戸時代の商家で、現在は観光施設として有料公開されている。美馬市指定文化財。
吉田家がある一帯はいわゆる「うだつの町並み」。85棟の伝統的建造物が建っていて、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。うだつとは2階の壁から1階の屋根の上につきだした防火壁のこと。装飾を兼ねて豪華なものが造られ、富豪の証となった。「うだつが上がらない」の語源という説がある。
この地区にうだつを上げた家が多いのは藍の栽培、製造、販売で栄えたからだ。その中でも吉田家は1、2をあらそう有力商人で、多いときで約40人が商いに従事していた。その屋敷は現地の案内板によると間口11間、奥行き30間あり、江戸時代中期から後期にかけて建てられた主屋(25室!)、質蔵、藍蔵など5棟が中庭を囲むように建っている。
屋敷の裏、石段を下りると船着き場跡があるが、かつては吉野川がすぐ近くを流れていて、川を利用して商品の積出などをしていた。
【イベント】
私が行った日はたまたま假屋崎省吾さんのいけばな展が開かれていた(毎年1月に「うだつをいける」といういけばな展を行っているらしい)。室内には華やかないけばなが展示されていたが、中庭の花はやや落ち着いた感じだと思った。ちなみに生け花を含め撮影OKだった。
2020年1月訪問
【基本情報】
・施設の性格:町家
・所在地
〒779-3610 徳島県美馬市 脇町大字脇町53
・アクセス
公共交通機関はなく基本的に車でのアクセスとなる。
駐車場は道の駅の駐車場が「うだつの町並み」の駐車場を兼ねる。
徳島市内から徳島自動車道利用で約40分
脇町インターチェンジから約10分
JR穴吹駅からタクシーで約10分
・公開状況:公開(有料)
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