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志度寺庭園はなるべく書院公開日に

  • 執筆者の写真: Masahiko Yano
    Masahiko Yano
  • 2021年6月9日
  • 読了時間: 2分

更新日:2024年12月31日

補陀洛山志度寺 (ほだらくさん しどじ)は四国霊場八十六番札所。浄瑠璃の演目「花上野誉石碑(はなのうえのほまれのいしぶみ)」の舞台。

室町時代に造られた曲水の庭と 重森三玲 による枯山水がある。なお、本堂と仁王門は国指定重要文化財。

【曲水の庭】

室町時代、四国管領であった細川氏によって造成された。現在水は涸れているが、3つしか現存例のないという貴重な曲水式庭園。荒廃していたものを重森三玲が改修し石組を付け加えた。実質的には重森氏の庭と言える。

現在はまた荒れている。

重森三玲が改修した庭
重森三玲が改修した庭

【無染庭】

書院の南にある枯山水。1962年、重森三玲作。白砂を敷いた長方形の平らな区画に少数の石を配した庭(龍安寺的な感じ)。この庭は志度寺に伝わる「海女の玉取り伝説」を表している。

庭のほぼ中央にある、横石と野筋を組み合わせた島が特徴的。​書院の入り口は北なのでこの庭は裏庭になるのだろう。

普段は書院は公開されていないが、庭は生垣の切れ目や納経所から見ることができる。この場合庭を北東か西、つまり斜めか横から見ることになる。

生垣の切れ目から見た無染庭
生垣の切れ目から見た無染庭

書院が公開されている日には書院から庭に正対して見ることができる。このように見ると細長い島が水平に見えるので、静謐なイメージがはっきりする。

無染庭
無染庭

おそらくこれが想定どおりの見方なのだろうが、志度寺は書院の公開日をあまり宣伝していない。


無染庭については重森三玲著「日本庭園史大系」( 巻29 現代の庭(三))にも掲載されている。自分が造った庭をしれっと載せている訳だが、三玲にとっても満足のいく出来だったのかもしれない。なんにしろ近現代の庭についてまとまった解説が読めることは珍しいのでありがたい。

​特定の古典庭園ばかりじゃなくて、もっと新しい庭園、いろんな庭園の解説が出回らないかなぁ。

(2020年1月訪問)


【基本情報】

・施設の性格:仏教寺院

・作庭時期:室町時代(曲水の庭)、昭和時代(無染庭)

・作庭家:不明(曲水の庭)、重森三玲(無染庭)

・所在地

〒769-2101 香川県さぬき市志度1102

・アクセス

JR高徳線志度駅から0.7 km

琴電志度駅から0.6 km

​駐車場有

・公開状況:公開。ただし無染庭に接する書院は通常非公開であり、設計上の視点とは異なる視点からの見学となる(このページの写真は書院の特別公開の日に撮影した)

【外部リンク】



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