慈眼寺(愛媛県)の庭 紅葉まつり
更新日:2月18日
最近では庭に行くにもよく考えて、書きたいことか撮りたいものがある庭に行くようにしている。この慈眼寺(じげんじ)の庭は紅葉まつりの写真を撮りに行った庭。
【庭について】
慈眼寺の庭は建物群を囲むように3カ所にある。
本堂前(東)には枯山水があり、これは通常公開されている。白砂の白と苔、常緑樹の緑との庭。
本堂脇(南)は納骨堂や宝物館のあるエリアだが、ここにもう1つの枯山水がある。このエリアは通常は利用者向けだが、春と秋のイベント時に有料公開される。ここだけパンフレットに作庭家が明記されている(京都 庭常の二代目、平岡宏歸 氏)。紅葉する木の密度はここが一番高そう。
あと全くの余談だが、ここの納骨堂は四国初のハイテク納骨堂としてローカルニュースで取り上げられたことがある。
本堂と庫裏の裏(西)には池庭があり、その西の山の斜面は茶室のある庭となっている。ここもイベント時限定公開。紅葉する木は少しだが、斜面や茶室との組み合わせで撮れる。
【慈眼寺について】
愛媛県新居浜市、金子山の東麓にある慈眼寺は、曹洞宗のお寺。
13世紀に開かれたとされる古い寺院だが、秀吉の四国攻略(天正の陣)の際一旦焼失し、後に再建されている。慈眼寺を再建した金子対馬守元春は元武士で天正の陣の際には金子城(金子山にあった城)を守っていた。落城後元春は出家し、修行の後、戦死した将士の菩提を弔うため、この場所に慈眼寺を再建した。
【感想】
基本的には紅葉の写真を撮りに行ったのだが、ほかにも気に入った点がある。
枯山水部分にある石橋は厚みと重量感があって好き。石橋は直方体の辺の部分の角が立っているのに注目。寺の裏は山になっていて池庭を俯瞰したり茶室周りを歩いたりできる。
【基本情報】
施設の性格:仏教寺院
庭の性格:枯山水1: 本堂前の景観、枯山水2: 宝物殿・納骨堂周辺の景観、池庭: 広間からの景観、裏山の庭: 茶室への通路及び景観
作庭年代:現代?
アクセス:
公開状況:通常は前庭のみ自由観覧(志納)、
春と秋のイベント時限定で、納骨堂エリアの庭と裏庭を含めて公開(有料)
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