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旧広瀬邸庭園

更新日:3月10日

【旧広瀬邸について】

旧広瀬邸は住友財閥の初代支配人であった広瀬宰平 (ひろせ さいへい1828 - 1914) の邸宅。広瀬は別子銅山の近代化を通じて日本の近代産業に貢献しまた住友グループの基礎を築いた人物ですが、その邸宅は銅山のある山の麓にあり、新居浜市 (住友グループの企業城下町)を見下ろしています。


明治10年築、明治22年に増築された近代和風住宅で、ガラス窓、暖炉、洋式便器など当時流入した最新文化を取り入れているのが特徴です。母屋だけでなく離れ、蔵、門番小屋などほとんどの建物が保存され、母屋と新座敷 (明治22年の増築部分) は内部も公開されています。

【庭園(名勝)】

庭園の中心部(内庭)は母屋と新座敷の前にあり、池の周囲に飛石を配して散策できるようにした回遊式のもの。あずまやと茶室があり、住友関係者の接待などに使用されたそうです。ほかに祭祀・顕彰の空間だった南庭や宰平の古希祝賀会場になった亀池もあり、これらも含めて国の名勝に指定されています。


内庭
内庭
室内から見た内庭
室内から見た内庭
別角度から見た内庭
別角度から見た内庭
南庭の門と森
南庭の西門と森

南庭の仏堂
南庭の仏堂

平面図で配置を確認しましょう。

広大な敷地のうち見るための庭園は饗応空間である内庭だけです。他の部分は行事の会場や環境としての林になっています。





【基本情報】

・施設の性格:大規模住宅

・庭の性格:饗応空間(内庭)、祭祀、顕彰の場(南庭)、祝賀会場(亀池周辺)

・作庭時期:明治時代

・施主:広瀬宰平

・所在地:​〒792-0046 愛媛県新居浜市上原 2 丁目 10-52

・アクセス・

JR 新居浜駅から車で 15 分 新居浜 IC から車で 15 分

・公開状況:公開(有料)

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