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高知県立牧野植物園

更新日:2月26日

[みどりの塔は異空間]


【庭園的みどころ】

植物園(botanical garden)であるから植物を見ながら歩けるような場所が多い

なかでも庭園らしいのは南部にある50周年記念庭園で、起伏のある地形を生かした回遊式の池泉庭園となっている。公式サイトによるとこの辺りはもともと竹林寺の境内で参道が通っていたので、参道や石垣と調和するように造園したという。

庭園からはちょっと外れるのだが、温室入り口の「みどりの塔」も個人的にはすごく魅力的に感じる。高さ9m、内径4m(目測)ほどの塔の内部にシダなどを生やし、壁にはアコウの気根が垂れ下がり、天井に空いた穴から光が差し込んでいる。イメージは「大木のうろ」。

建築にも興味があるなら、内藤廣設計の牧野富太郎記念館も見どころの1つ。この建物は第13回村野藤吾賞、2006年土木学会デザイン賞などを受賞している。本館と展示館の2つの建物があり、どちらも楕円形の中庭を囲んで、心地よい半屋外空間がある。展示館の中庭にある水盤は、美術家田窪恭治氏の作品「感覚細胞」。


【牧野植物園について】

高知県立牧野植物園 (こうちけんりつ まきのしょくぶつえん) は牧野富太郎 (まきのとみたろう) を記念する植物園。牧野富太郎は「日本の植物学の父」とも呼ばれるすごい人なのだが、どう言えばそのすごさが伝わるのか考えてみると、例えば日本で初めて新種の植物に学名をつけたのは牧野博士である。ほかにも全国を回って40万枚以上の標本を集め、新種や新品種など約1500種類以上の植物を命名。

その牧野富太郎を記念する植物園はJR高知駅から車で南東へ約20分のところにある(竹林寺のすぐ隣)。高知の固有種や牧野博士ゆかりの植物など3000種類以上の植物がある。


【どんな人におすすめ?】

・植物園、植物中心の庭が好きな人

・建築にも興味がある人


【基本情報】

施設の性格:植物園

庭の性格: 記念事業、植物・植生の展示

作庭年代:現代

アクセス:

高知市街中心部から車で約20分

JR高知駅南口とさてらすから周遊観光バス「MY遊バス」で約30分(時刻表に注意)

公開状況:公開 (有料)


牧野富太郎記念館
牧野富太郎記念館


展示館の中庭
展示館の中庭

展示館の中庭
展示館の中庭


50周年記念庭園
50周年記念庭園

50周年記念庭園
50周年記念庭園

みどりの塔
みどりの塔




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