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​三景園の空間演出など

更新日:3月16日

[公園を美しく印象的に]

広島県三原市にある三景園(さんけいえん)は広島空港に隣接する約6haの回遊式庭園です。空港開港を記念し、伊藤邦衛の設計によって1993に作庭されました。名前の由来は広島の海・里・山の景観をモチーフにするところから。

この三景園、しおさいプロジェクトで高評価(2019年は19位)のほか、作庭家の戸田芳樹氏も「思いがけない所で本格的日本庭園に出会った」と称賛しています。この戸田芳樹氏による解説がおもしろく、解説を読んで私も是非いかなければと思いました。この記事も戸田氏の解説を一部参考にしています。以下入口から順に、配置と何があるかを説明しましょう。

​山中に作られた起伏のある庭園で、一般道から階段を降りたところに入口があり、この辺りが庭園の最下部になります。この入口あたりの演出が、戸田氏によると見所の1つです。具体的には、入口建物を抜けるといきなり視界が広がり、奥行きと広がりを感じるのが良いところです。東西に長い池を東から(つまり長軸沿いに)見るので奥行きが感じられ、まっすぐな回廊がさらに奥行き感を強調しています。


入口を入るとすぐのところにある大池が「海」のゾーンで、入口の建物と回廊は厳島神社がモチーフ。島があり護岸石組が築かれています。池の南岸は一本道の上り坂になっていますが、この坂から池を見下ろすのもよい感じです。


坂を上ったあたり、池の北西部が「里」のゾーンで、梅林、もみじ、ため池のような池があります。ため池の南には少しひらけた平らな場所(芝生広場)があり、一息つける雰囲気があります。イベントの際にはこの芝生広場に店が出るようです。


​「ため池」の東には渓流が流れ込んでいます。渓流に沿って小路があり、流れをさかのぼると滝の見える場所につきます。人工滝ですが背後の山、周囲の自然林、滝の下の渓流とマッチして深山の趣がある。滝の手前には定石どおり?障りの木があり滝を一部隠しています。

​誰もが利用できる近代庭園なので、路は歩きやすい路が多いです (趣深い石段も一部にはありました)。

【施設・利用】

潮見亭和室は食事や貸し切りでの利用もできます。また、紅葉まつりなどイベント時は出店が出るようです。



【所在地】

〒729-0416 広島県三原市本郷町善入寺64-24

【アクセス】

山陽新幹線三原駅から バスで30分+徒歩10分 バスは1日7便

山陽自動車道 本郷ICから車で10分

広島空港駐車場から徒歩10分程度

【外部サイト】

​(2020年11月訪問。情報は訪問時のものです)

 


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