都会の庭:新梅田シティ 中自然の森
更新日:3月3日
【前説】
大阪のランドマークの1つ、梅田スカイビル。その足もとに森があるのをご存じでしょうか。その場所は「中自然の森」と呼ばれています。
今回はこの森、大自然でも小自然でもない中自然の森を紹介しましょう。
【中自然の森】
そもそも中自然とは何でしょうか。梅田スカイビルの公式サイトによるとこれは造語で「大自然の野性味を残しながらも、都市との調和を目指して人が手を加えた自然をイメージ」しているそうです。
ここから中自然の森を具体的にみていきます。
中自然の森があるのは大阪、梅田の中心にある複合施設「新梅田シティ」。
梅田スカイビル、ウェスティンホテル大阪などのビルに囲まれたこの森が中自然の森です。庭園は地下1階の高さにあるので、地上の高さから撮ったこの写真では木の上部だけが見えています。
手前に写っている列柱は滝の演出のためのもので、9本の柱から中自然の森に向けて放水が行われるということです。
外階段で庭園へ降りると、庭に面して飲食店があるのが分かります。
ここまでは森が都会と接しているところです。
もう少し森の中へ入りましょう。人工の森ですが、たくさんの下草、大きさがばらばらの木、小川に転がる石などに野性味が感じられるかもしれません。
この渓流では例年ホタルを放流するイベントも行われるそうです。
【さいごに】
中自然の森のクチコミをネットで調べると、この場所をどう表現するかはかなり割れているようです。いわく「自然」「人工の森」「自然 (?) の森」「ホテルの庭園」などなど。自然とも人工とも言われるのは「中自然」というコンセプトからして当然かもしれません。
また、自然そのままの再現でなく「手を加えた自然をイメージ」するという点は古典庭園にも通じるものがありそうに思いました。
【基本情報】
所在施設: 新梅田シティ (オフィス、ホテル、店舗の複合施設)
庭の性格: 良い景観や雰囲気を提供する。
作庭年代: 現代
設計:?
アクセス: JR大阪駅から徒歩10分
公開状況:公開 (無料)
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