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城東むかし町家 (旧梶村家)庭園

更新日:2月19日

城東むかし町家(じょうとうむかしまちや)とは、津山市の城東町並み保存地区内にある商家、旧梶村邸のこと。江戸後期から大正にかけて増築・改修を重ねた建物は国の登録有形文化財に、昭和初期に造られた庭は旧梶村氏庭園(きゅうかじむらしていえん)として国の登録記念物に指定されている。

​【敷地と建物について 】

梶村家は藩札の発行なども行っていた豪商で、津山城の南東、出雲街道沿いにある。間口31.5メートル、奥行き34メートルの敷地には、南東、北東、北西にかけて以下の建物群がある(すべて登録有形文化財)。

主屋:江戸時代後期

付属屋:明治時代

座敷:大正時代

洋館/裏座敷:大正時代

東蔵:大正時代

西蔵:昭和初期

茶室:昭和初期

城東むかし町家外観
城東むかし町家外観
城東むかし町家配置図
城東むかし町家配置図

【庭について】

庭の主要部は敷地の南西部にあり、昭和初期に造られたもの。明治時代、大正時代に造られた2つの座敷に面する庭で、表門(これも登録有形文化財)から座敷への通路ともなっている。庭の奥側には茶室がある。

庭は大ぶりの石を多用したもので、特に、南西隅にある滝石組が目を引く。盛土で地盤を高めた上に巨石を配置し、比較的狭い範囲に急角度でそびえる石組を作っている。

石組
石組
石組
石組

その強度を保つため、庭の南西隅(石組みの裏側)にはL字形のコンクリート製擁壁がある。この辺の技術的な話に興味がある人は、文化遺産オンラインへ行けば擁壁の写真などもある。現地では、津山洋学資料館の敷地から擁壁を見ることができる。

石組裏の擁壁
石組裏の擁壁

庭の南には甲州街道に面して門があり、門から座敷、茶室へ直接行くことができる。

​庭と建物は無料で公開されていて、建物に上がることもできる。明治に造られた座敷や大正時代のもう一つの座敷から庭がよく見える。

座敷から見た庭
座敷から見た庭

座敷から見た庭、茶室。奥は隣家
座敷から見た庭、茶室。奥は隣家

蔵と茶室
蔵と茶室





【基本情報】

・施設の性格:町家

・作庭年代:昭和初期

・作庭者:不明

・所在地

〒708-0832 岡山県津山市東新町40

・アクセス:

​JR津山駅から1.8km。バスも一応あるが、おすすめは徒歩かレンタサイクル

・公開状況:公開(無料)

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