栗林公園 旧日暮亭
- Masahiko Yano
- 5 時間前
- 読了時間: 2分
【訪問記:日暮亭訪問からの続き】
日暮亭の門から山の側へ、かぎ型に1分ほど歩くと、細長い池のほとりにでる。
日暮亭は林の中にあったが、ここは開けて明るい場所だ。
池の対岸は山裾の崖で岩盤が露出し、石肌には縦にいくつもの割れ目が並んでいる。
崖の上には手入れされない山林があり、木が自由に茂っている。
池に沿って進むと、四つ目垣で囲われた一角がある。
手前には土壁茅葺の簡素な建物、その向こうに茅葺、入母屋造の建物。

案内板によるとこれは旧日暮亭という茶室で、もとは考槃亭(こうはんてい)という名で別の場所にあったらしい。二代藩主頼常の頃というから1700年前後のものだ。
対岸の崖には岩肌を伝う人工滝がある。
竹垣に沿って進むと藤棚の下に小さな門。ここを入れば旧日暮亭の近くまで行ける。

旧日暮亭まで飛石が続いている。
亭の入り口は引き戸を開けたうえで、説明板の台で通行止めにしている。
入り口前までは行けるので中を見てみよう。

手前の入口(図で入口1)へ行くと、平面図があったので写しておく。

内部は3畳の畳席と3畳相当の土間があり、土間の隅には草履が置かれていた。

上を見るとこんな感じ。天井を張らずに屋根裏の木組みを見せるいわゆる「化粧屋根裏」
まっすぐな木材が整然と並ぶ美しさと、木や樹皮の素朴な素材感が同居している。

飛石を伝って入口2へ移動する。
内部を見るとこちらも3畳の間でここにも炉がある。写真右奥が土間につながっている。

亭の近くに小川のようなもの。
ここには降り蹲踞という珍しいものがあるが今回その話はおいておこう。
今日の目的の1つは「小川」の水源である井筒だ

この円筒状の構造物から少しずつ湧き出すように水が出ている。
ここで水面の揺らぎと反射を良い感じに撮れないかな、と思ってきたのだ。
想定していたより光が強く、光の角度も違ったので構想とは違うものになった。
今日のところはこれで良しとしよう。
2025.08.17
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