南禅院庭園の古風と幽邃
更新日:2023年12月29日
【南禅院について】
京都市左京区の南禅寺内にある南禅院(なんぜんいん)は南禅寺の塔頭で臨済宗南禅寺派の寺院です。南禅寺始まりの場所ともいわれる古い寺で幽邃な雰囲気があります。
その歴史をたどると元は離宮で、1264年に当時の亀山天皇がこの地に離宮を建てたのが始まりとされます。その後1289年に亀山上皇はこの地で出家し離宮を龍安山禅林禅寺という寺院に変えました。この禅林禅寺がその後拡大・改名して南禅寺となったので、南禅院は南禅寺始まりの地と言われます。
現在の南禅院は南禅寺の塔頭であり、境内には亀山上皇の墓所があります。
南禅院は山の北斜面にあるので、建物の南から南西にかけて薄暗い山となっています。建物の西には明るく開けた部分が少しあります。
【南禅院庭園について】
南禅寺庭園があるのは建物西の少し平らなところ、建物南と山との間、そして南の山にかけてです。
建物の南に池があり、池には中島が2つあります。この辺りが庭園の中心と言えるでしょう。
池の東端から山に入る小径があり、山中を少し歩いた後、池の西に降りてきます。
路が池の西に降りる辺りから池を見るとこのような感じです。
景物は無く、池と島と石組でできた庭ですが、そのために一層古風に感じられます。
【どんな人におすすめ?】
由緒ある古いお寺や、幽邃な雰囲気が好きな人に
【基本情報】
・施設の性格:仏教寺院
・作庭年代:鎌倉時代末期
・公開状況:公開(有料)
・アクセス:地下鉄東西線蹴上駅から徒歩12分
(2018年10月訪問。情報は訪問時のものです)
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