南禅寺本坊の庭園
京都市左京区にある南禅寺(なんぜんじ)は臨済宗南禅寺派の大本山です。歩いて行ける範囲にいくつもの見どころがあって、観光客の立場から言っても便利なところです。
2023年初頭、南禅寺天授庵に行くついでに本坊にも寄ってきました。
【庭園について】
方丈 (国宝) の南、北西、北東に庭があります。
このうち南庭は江戸時代初期のものとされ、1951年に国の名勝に指定されました。
他の寺院でもそうですが方丈南庭は正面の庭であり、古い時代にはここで儀式が行われたとされています。白砂が敷かれ、広くスペースが開けられているのは儀式の場所だった名残なのだとか。石や植栽は主に建物から遠い側の隅にありますが、これは同時代の金地院庭園などと共通です。
大方丈の北、小方丈の西にも白砂の庭があります。植彌加藤造園施工、昭和41年にできた庭です。
大方丈の北、小方丈の北にはこのような回廊があり、回廊周りが庭になっています。このにも昭和期の庭で植彌加藤造園設計施工です。
【個人的にひとこと】
鑑賞時は建物との関係も気にしてもらえれば、と思います。
【こんな人におすすめ】
・古典枯山水が好きな人
・由緒ある寺、格式ある寺が好きな人
・寺院建築が好きな人
【基本情報】
施設の性格: 仏教寺院
庭の性格: 方丈庭園 など
作庭年代: 江戸時代初期
アクセス:
地下鉄東西線蹴上駅から徒歩15分
市バス「南禅寺・永観堂道」バス停から徒歩12分
道路は日常的に渋滞するのでどちらかと言えば地下鉄がおすすめです。
公開状況:公開 (有料)
2023年1月訪問。情報は訪問時のものです。
Comments