大塚スポーツパーク日本庭園の青石
更新日:2023年12月9日
青石の産地である徳島県では、意外なところにまで青石がぜいたくに使われていることがある。大塚スポーツパーク(おおつかすぽーつぱーく)日本庭園もそのような場所の一つ。鳴門市にある総合運動公園で、徳島ヴォルティスのホームグラウンド。
庭園は1つの池を中心とした回遊式庭園で、池と中島の水辺は大部分が青石を使った護岸石組になっている。旧徳島城表御殿庭園に比べればあっさりしているが、それでもかなり石の主張が激しい。面積は旧徳島城表御殿庭園の3倍くらいある。池の周囲の林にも青石が点在する。池の北端には和風建築の集会所があり有料で借りることができる。
【感想】
個人的にはもっと起伏があって路も変化に富んでいる方がうれしい。でも青石をたくさん使っているという点はセールスポイントだと思う。徳島県には青石の庭はたくさんあるけれど多くはアクセスが悪いので、街にあって駐車場も広いこの公園はありがたいかも。
青石以外で気になったのが池の形で、ひょうたん池の名前の通りくびれている。見方を変えれば長い半島が向き合うように出ているので、見る位置によっては汀線が複雑になって面白い。
【余談】
大塚製薬がネーミングライツを取得しているため、大塚スポーツパーク内の施設には「ポカリスエットスタジアム」「アミノバリューホール」「ソイジョイ武道館」など大塚製薬の商品にちなんだ名前が付けられているが、この日本庭園には名前が無くただの日本庭園である。「ジョグメイト庭園」とかだったらそれはそれで面白い…のか?
ちなみに鳴門市は大塚製薬グループの発祥の地であり、その縁で大塚国際美術館や大塚製薬保養所も造られている。
【基本情報】
・施設の性格:運動公園
・施主:徳島県
・作庭時期:現代
・所在地:〒772-0017 徳島県鳴門市撫養町立岩四枚
・アクセス:
鳴門ICから車で12分 駐車場有
・公開状況:公開 (無料)
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