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阿波十郎兵衛屋敷と阿波の人形浄瑠璃

更新日:1月23日

阿波十郎兵衛屋敷(あわじゅうろうべえやしき)は徳島藩士板東十郎兵衛(ばんどう じゅうろうべえ)の屋敷跡。鶴亀を2対配した江戸時代の庭園があります。


【板東十郎兵衛と人形浄瑠璃】

板東十郎兵衛は人形浄瑠璃「傾城阿波の鳴門 (けいせいあわのなると)」に登場する阿波十郎兵衛のモデルとなった人物です。「傾城阿波の鳴門」という題名は知らなくても、「とと様の名は十郎兵衛、かか様はお弓と申します~」の台詞はどこかで聞いたことがあるかもしれません。

​【現在の阿波十郎兵衛屋敷】

屋敷跡は現在県立施設となっていて、人形浄瑠璃の定期公演や資料の展示を行っています。「傾城阿波の鳴門」が毎日上演されているほか、その他の演目も時々上演されているようです。予約すれば特別公演も可能だとか。

「傾城阿波の鳴門」の一場面
「傾城阿波の鳴門」の一場面

また徳島県内の小松島市から、藍商人の屋敷の門と主屋が移築されています。


【庭園】

庭は3カ所にあります

このうち主屋前にある鶴亀の庭が主な庭で、300年あるいは400年前のものです。阿波青石を多用し、模様の濃い石やエッジの立った石も見られます。規模は10m四方くらい。

主屋座敷前の庭
主屋座敷前の庭

このほか長屋門を入ったところに中庭、展示室横に小庭があります。

中庭
中庭

展示室横の小庭
展示室横の小庭

【おわりに】

徳島県は全国有数の人形浄瑠璃の国で、人形遣いや太夫(語りの人)、人形師の数も群を抜いて多いそうです。人形芝居の農村舞台も平成25年時点で88棟が残っていたといいます。

​係の人が非常にフレンドリーで、演目や展示品について丁寧に説明をしていただきました。今回訪問の目当ては鶴亀の庭で、浄瑠璃について関心も予備知識もあんまりなかったのですが、丁寧な説明のおかげで話の内容にすっと入ることができました。

人形浄瑠璃に興味のある人は行ってみてはいかがでしょうか。徒歩数分のところに阿波木偶人形会館もあるのであわせていくのがおすすめです。


【基本情報】

・施設の性格:庄屋屋敷

・庭の性格:主に座敷前の庭(接客空間を飾る)

・所在地:徳島市川内町宮島本浦184

・アクセス

徳島自動車道 徳島インターから5分

神戸淡路鳴門自動車道 鳴門インターから20分

徳島市営バス川内循環バス 「十郎兵衛屋敷」下車すぐ (1日10便くらい)

駐車場有

・公開状況:公開(有料)

(2021年5月訪問。情報は訪問時のものです)

【外部サイト】

徳島県立阿波十郎兵衛屋敷 (公式サイト)​



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