龍吟庵庭園の龍がかっこいい
更新日:3月10日
(通常非公開 特別公開あり)
【龍吟庵(りょうぎんあん)について】
東福寺の塔頭の一つで、東福寺の住職 無関普門(むかんふもん、1212 - 1292)の住居跡。方丈(国宝)は室町時代初期のものとされ、無関普門の時代のものではないが、それでも現存最古の方丈建築。寝殿造りの名残もあるなど、過渡期的な特徴があり、方丈の形が確立する前の様子を知ることができる貴重な建築。
なお、庫裏と表門も重要文化財に指定されている。
【庭園について】
方丈周りに3つの現代枯山水がある。どれも重森三玲の作(1964年作)。
前庭である南庭(「無の庭」)は、白砂を敷いただけの庭。
西庭(「龍門の庭」)は、龍吟庵の名前にちなんで龍をモチーフとする。白砂利と黒砂利で海と雲を表し、龍が海から現われ雲を抜けて天に上る姿を石で表現している。
龍の頭 (おそらく鼻先と角) を表す石組が古典庭園にはない感じで面白い。
東庭(不離の庭)は 無関普門が幼少の頃、狼に狙われたが2頭の犬に守られたという故事を表している。
以前から行きたかった庭の一つ(だってカッコイイし)。
龍というモチーフは寺院にふさわしいはずなのに、この庭ができるまでなぜか石庭には使われなかった。
2019年11月訪問
【基本情報】
・施設の性格:仏教寺院
・庭の性格:機能のない純粋芸術
・作庭時期:昭和
・作庭家:重盛三玲
・公開状況:通常非公開、特別公開あり
・所在地:〒605-0981 京都府京都市東山区本町15丁目812
・アクセス:
JR奈良線「東福寺」駅下車、徒歩約14分
龍吟庵自体に駐車場はありません。東福寺駅付近のコインパーキングも小さくすぐ満車になるのであてにしない方がよいでしょう。
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