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誓願寺 (小豆島)

更新日:2023年6月20日

[個人的に斜面大好きです]

POINTS

・本堂前通路

・急斜面

・斜面を埋め尽くす石組

【誓願寺の庭園について】

まず寺の配置を少し説明すると、寺は小さな丘の南麓にあり、楼門と客殿・大師堂は平地に、本堂は少し上ったところに建っている。本堂へ行くには客殿の脇にある通路を通るのだが、この時向かって左に庭園がある。


庭は石が主体で、南東向きの急斜面を多数の石が埋め尽くしている。おそらく土留めを兼ねているのだろう。石質は素人判断だが花崗岩に見える(この辺りの地質は広義の花崗岩)。石の間には何かの刈込や松、ソテツなども見える。本堂前の石段とは別に、石組と一体化したような石段があり、庭の斜面に登ることもできる。石組の最上部あたりにはとても縦長の(柱のような)立石もある。


公式サイトによればこの庭は十八世住職周恵法印により江戸末期に築かれたもの。その後荒廃し、二十四世住職 関口慈蘊 (じおん) さんの着任時には石が見えないほど草木が繁茂していた(本堂への通行にも支障があったという)が、慈蘊さんの手入れにより石庭が姿を現した。この辺りの経緯はローカルラジオ局の情報番組「瀬戸内しまラジ」のブログに書かれている。


【誓願寺について】

香川県小豆島町にある妙見山 西蓮院 誓願寺 (せいがんじ)は 小豆島88ヶ所霊場の第31番札所。また、国指定天然記念物の大ソテツがあることでも知られる。このソテツは根元が周囲は約8.1メートル、主幹の高さが約6メートルある。伝承によれば元禄期(1688~1704)の豪商塩屋金八が、長崎方面から持ち帰って寄進したという。

木に興味がある人には、香川の保存木に指定されたイブキも面白いかもしれない。通常イブキの幹はごつごつとねじくれているのだが、このイブキの幹はまっすぐで滑らか。樹皮のねじれ模様がよく見える。


【どんな人におすすめ?】

・斜面好きな人

・石庭が好きな人


【基本情報】

施設の性格:仏教寺院

庭の性格: 客殿から見る庭、通路脇斜面の修景

作庭年代:江戸時代

作庭者:周恵

アクセス: 池田港より車で約10分、バスと徒歩だと約20分

公開状況:公開 (志納)


【外部サイト】





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