top of page

梅小路公園朱雀の庭

更新日:3月16日

【朱雀の庭について】

梅小路公園朱雀の庭(うめこうじこうえん すざくのにわ)は京都の市街地中心(京都駅から徒歩圏)にある現代的な庭。平成8年度日本造園学会賞受賞。市営の都市公園である梅小路公園の一角にあり、周囲には京都鉄道博物館、京都水族館、いくつかの広場などがある。


庭は中央に池があり、すぐ南を走るJR山陰本線を隠すように外周が高くなっている。外周、特に西側には山の雰囲気を感じる。カエデなどの紅葉する木が多く、外周沿いに針葉樹も少しある。設計は空間創研の吉田昌弘。空間創研は同時期にけいはんな記念公園「水景園」も設計しているので比べてみるのも面白い。

(2016年5月訪問)​

​【見どころ】

見どころ1 三段?の滝

庭の縁は高くなっているが、そこから急斜面を降りたところにある小滝。周囲はカエデが多い。

この上には6mの滝もあるが木に隠されてよく見えない。滝を隠して、一部を見せる or 音だけを聞かせる技法なのか。

見どころ2 水鏡

黒大理石の上に1㎝だけ水を張って池全体を鏡としている。本来は建物側からみるものだろうか。

池が棚田のようになっているところ、「棚田」のへりがカスケード状になっているところも注目

見どころ3 野筋

地面に土を盛って微妙な凹凸を付けたもの。上に木が植えられることが多く、このように野筋自体がよく見えることは珍しい。勉強になる。

【個人的な話】

私がこの庭園を知ったきっかけは進士五十八著『日本の庭園 - 造景の技術とこころ』という本。といっても大きく紹介されていたわけではなく、野筋の例として載っていた小さい写真が朱雀の庭のものだった。

建物と一体化した庭。​建物の2階から庭に入り庭の外周を廻りながら降りるという園路はちょっと面白い。

【施設・利用】

朱雀の庭の中(有料エリア内)には食事場所などはないが、京野菜レストラン梅小路公園が朱雀の庭を眺められる食事場所となっている。

【基本情報】

・施設の性格:都市公園

・作庭年代:現代

・設計:空間創研

・アクセス:

JR京都駅から徒歩で20分

JR山陰本線梅小路京都西駅から徒歩5分

公開状況:通年公開 (有料)

【外部サイト】



bottom of page